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コミック「アイアンハート」共同制作者がドラマ化に際して報酬を貰っていないと主張

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マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」の予告が先日公開されました。これに対してコミックの共同制作者であるマイク・デオダードさんが、SNSを通じてその完成度を称賛しつつ、報酬に対する不満を主張しました。

デオダードさんは原作コミックの1ページが見事に再現されているとして、原作の該当ページと予告の一部を切り抜いて公開。

 
 
 
 
 
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漫画家として、自分が創作に関わったキャラクターが大画面で命を吹き込まれるのを見ることほど満足感を得られるものはほとんどありません。」と感想を述べました。

その一方で「この瞬間を心から祝福する一方で、苦い思いも抱いています。マーベルはクリエイターたちの力で数十億ドル規模の帝国を築き上げましたが、報酬モデルはその成功に追いついていないのです。」と言います。

デオダートさんは業界内で自身が高給取りのアーティストとしての立場である事を認めつつも、より広範な原則が問われていることを強調しました。「これは私の問題ではなく、原則の問題です。自分が心血を注いだキャラクターが数十億ドル規模の機械のエンジンを動かすのなら、その成功のほんの一部を受け取るのは当然のことです。」

デオダートさんは、多くのクリエイターが共有する感情をさらに明確にし、「クリエイターは何十億ドルも何百万ドルも求めているわけではありません。ただ、少しの敬意、少しの評価、そして貢献に応じた分け前を求めているだけです。これは単なる倫理観ではなく、良いビジネスなのです。」と述べました。

そして最後に「マーベル、あなた方はもっと良いことができるはずです。そして私は心からそう願っています。私たちが愛するキャラクターたちと、彼らに命を吹き込むクリエイターたちのためにも。」と締めています。

マーベル・コミックの場合、ライターやアーティストが創作したストーリーやキャラクターが映画やドラマに登場する際、原作者は通常、継続的なロイヤリティではなく、1回限りの支払いで報酬を受け取ります。

この報酬は一般的に控えめで、5000ドル(現在の為替で言えば約720万円)程度と言われています。日本の場合はさらに少なく、漫画の映画化、ドラマ化は100万から250万の原作使用料とも言われています。

しかしこの報酬は基本的にはマーベルの善意の表れでもあり、日本の出版社と漫画化の関係とは異なって、マーベルは雇用契約に基づいてライターやアーティストを採用しています。そしてその契約の中には、作成されたキャラクター、ロケーション、ストーリーなどの知的財産は生み出したクリエイターではなく、マーベル・コミックが所有する事になります。

ドラゴンボールは鳥山先生のものですし、ジョジョは荒木先生のものであり、集英社のものではありません。しかし、マーベルの場合は、アイアンハートに限らず、デッドプールやドクター・ストレンジなども作家やアーティストに権利はなく全てマーベルのものなのです。

日本とアメリカの漫画と映像化事情を比較するとマーベルはおかしいようにも見えますが、実際はそうでもありません。日本のゲーム業界は基本的にマーベルのやり方を採用しています。

宮本茂氏はマリオやゼルダを生み出し、田尻智氏はポケモンを生み出しましたがそれらのキャラクターやストーリーの権利は全てゲーム会社が所有しています。ゲーム作曲家がいわゆる神曲を作り、Youtubeで何百万回再生され、サントラCDが何万枚うれようと、彼らは印税で暮す事は出来ません。ゲームがドラマや映画、アニメ化されても、彼らは100万円すら貰えないのが実情です。

MCUの大半は何億ドルも売り上げるコンテンツですから、そのアイデアの基礎を作ったクリエイターに対する報酬が不足している現状は打破すべき事案です。デオダードさん以外にも最近ではデッドプール原作者のロブ・ライフェルドさんも不当な扱いを受けたとして、彼の場合はマーベルと決別するという選択をしました。

雇用契約というメカニズムに則っている以上、デオダードさんの主張が受け入れられる事は難しいかもしれませんが、この声を機に多少なりとも改善に繋がっていくのでしょうか。

ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。

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「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。

アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じるとも。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。

ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 より米国でディズニープラスで初回3話配信予定です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。