マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」やドラマ「ロキ」シーズン1の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんが、ドラマ「ワンダヴィジョン」を視聴していないと批判されていた件について、このタイミングで初めて口を開きました。
「ワンダヴィジョン」から時間を置かずにワンダが再び闇落ちした事で批判された「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で、ワンダを演じたエリザベス・オルセンさんが脚本家がドラマを見ていなかったと発言。
しかし、マイケル・ウォルドロンさんは Reddit でのQ&Aを介して、「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の制作に関して、「ワンダヴィジョン未視聴」は事実ではないと反論しました。
「ストレンジの支配欲、特に『インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』での経験を経て、彼の支配欲を掘り下げていくのが楽しかったです。そして、これは『ワンダヴィジョン』後のワンダ自身の支配欲との葛藤を反映していました(ネットで言われているのとは違って、私は『ワンダヴィジョン』を最後まで読んで/見ていた)。」
「そして、世界を救うことが必ずしも幸せにつながるわけではないというウォンへの最後のセリフは、力強くも孤独なキャラクターである彼にとても共感を呼びました」
ふたりとも事実を述べているとすれば、オルセンさんの会話は脚本執筆の序盤に行われ、その後、ウォルドロンさんは執筆と並行して「ワンダヴィジョン」を視聴したという流れが想像出来るようです。
ただし、ウォルドロンさんは映画公開直後のインタビューでこの批判について質問された際は「視聴済み」とは反論せず、映画の説明にのみ終始していました。
今回の Q&A でウォルドロンさんは、映画制作全般を振り返り、「ストレンジ、特にベネディクトのキャラクターとしての演技が大好きでした。彼とサム(監督)と一緒に映画を作るのはとても楽しかったです。音楽面でのバトルは、主にサムと、彼の素晴らしいボードアーティストチーム(その多くが彼のスパイダーマン映画で働いていました)、そしてダニー・エルフマンによるものでした」とコメント。
「そしてもちろん、ベネディクトが二役を演じているのも素晴らしい。レイチェル・マクアダムスも、ストレンジがフェンスに突き刺さり、第三の目が開くシーンを完璧に演じている。この映画で最もクールなシーンの一つだと思います。」
また、プロデューサーのリッチー・パーマーと共同でゾンビ化したストレンジというアイデアを思いついたと語り、「私のキャリアで最高のひらめきの瞬間」だったと語っています。
ウォルドロンさんはその後、映画「アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ」の脚本として抜擢されましたが、この映画は開発中止となり「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」へと変更。メインライターは「インフィニティ・ウォー」や「エンドゲーム」のスティーヴン・マクフィーリーさんとなり、ウォルドロンさんは共同脚本として参加しています。
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