マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックウィドウ」で主演を務めたスカーレット・ヨハンソンさんが、海外メディア ニューヨーク・タイムズ とのインタビューの中で、2021年に起きたディズニー社との法廷闘争とその後の関係性について語りました。
スカーレット・ヨハンソンさんは現在の心境について「私は恨みを抱いていませんよ。」と述べ、「当時の判断とリーダーシップが悪かっただけだと思います。全体的にとてもプロフェッショナルではないと感じました。正直なところ、その時は本当に失望しました。最後まで希望を持っていましたが、最終的に私のチームが『行動を起こすべきだ』と言ってくれたんです。」と当時を振り返りました。
「ブラックウィドウ」は「劇場独占公開」とした上で、その興行収入に基づいてスカーレット・ヨハンソンさんに追加の報酬が支払われる事が契約となっていましたが、新型コロナウイルスのパンデミックに際してディズニーはヨハンソンさん側の承諾を得る事なく、劇場公開と並行してディズニープラスでのプレミアアクセス配信を行いました。
これに対してヨハンソンさんの代理人弁護士は「ディズニーはブラックウィドウを、スカーレットの報酬を犠牲にして、加入者数を増やす手段として使おうとした」と主張。当時、推定5000万ドルの出演料を失ったとも報じられていました。
過去には「マーベルは家族のようなものだ」とも話していたヨハンソンさんはその親会社と法廷闘争する事になりましたが、最終的にこの問題は和解された事が報じられています。
今回「恨みはない」と語ったスカーレット・ヨハンソンさんは、現在、プロデューサーとして新たなMCU作品に取り組んでいる他、ナターシャ・ロマノフの再演について「役目は終わった」としつつも「ゾンビや吸血鬼になって戻って来るかも」と可能性がゼロではない事を話していました。
しかし、2024年6月になって「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」の出演にサインしたとも報じられており、ナターシャ・ロマノフが何らかの形で実際に戻って来る可能性が高まっています。
ソース:NYT