マーベル・スタジオが 2023年7月21日 開催予定のサンディエゴ・コミコン2023を欠席する可能性が高いと、海外メディア The Wrap が報じました。昨年の同イベントではフェーズ5とフェーズ6のスケジュールが大々的に発表されており、今年のマーベル・スタジオのパネルにも注目が集まっていました。
記事によると、現在アメリカで発生している脚本家ストライキの影響で、この間制作サイドは該当作品の宣伝活動等を行うことが禁じられているとの事。
マーベル・スタジオ作品では「デアデビル:ボーン・アゲイン」や「サンダーボルツ」、「ブレイド」などがこれに該当し、その他進捗不明な作品や未発表作品なども当然含まれる事になります。
記事はマーベル・スタジオ以外にも言及し、ユニバーサルやHBOもコミコンを欠席すると聞いていると報告しています。
もしも実際にマーベル・スタジオがコミコンを欠席する事になれば、次の発表の場として考えられるのは2023年9月8〜10日開催予定のディズニーのイベント「Destination D23」が考えられています。
ディズニー及びマーベル・スタジオは先日いくつかの映画の延期を発表するなど、今回のストライキの影響を大きく受けています。
ストライキが始まって約1ヶ月半、争点はAIと動画配信サービスの2点が大きな問題で、WGA(全米脚本家組合)はAIが作る文章や画像が仕事を奪いかねないとして利用の禁止、あるいは一定の制限を求めていますが、制作会社側はこれを拒否しています。
動画配信サービスに関してはテレビでの再放送とは異なり、二次使用料が脚本家に入らない契約が多い事への待遇改善が求められています。この背景には制作会社側の幹部が高額な報酬を受け取っている事などの格差への不満や批判などが含まれていると指摘されています。
ストライキが長引けば当然のように作品の公開や配信の延期に繋がり、業績悪化にも繋がっていきます。ファンは延期によって作品の視聴が遅れるだけでなく、その業績悪化は今後の続編プロジェクトでの予算に影響する可能性もあり、続編のクオリティが低下したり、あるいはそもそも制作されなくなる事もあるかもしれません。
ソース:Marvel Studios to Skip Comic-Con’s Hall H This Year (Exclusive)