ハリウッドの労働組合指導者らは、スタッフ契約の期限が切れる 2024年7月31日 までにスタジオ側が合意に達しなかった場合、今夏に再度ストライキが行われる可能性があると警告したと海外メディア Variety が報じています。
記事によると、日曜日にロサンゼルスのエンシノのウッドリー・パークで開かれた集会に2000人以上の制作クルーが集まり、IATSE(国際映画劇場労働組合)のショーン・オブライエン会長は次のように語っています。
「我々は攻撃することを恐れていない。アマゾンであれ、ネットフリックスであれ、ソニーであれ、ディズニーであれ、これらの貪欲な企業が、会員に報酬を与えないことを選択した場合、ストライキに突入することになります。私たちは彼らを仰向けにし、ひざまずかせて慈悲を乞わせるでしょう。」
映画テレビプロデューサー同盟との交渉は月曜日からスタート、健康保険および年金給付について交渉する予定との事で、今後数カ月かけて、IATSEと同盟は個別の協定について交渉し、期限までに協定が批准されることを期待していると言います。
ハリウッドは昨年の夏から秋にかけて制作が停止した SAG-AFTRA と WGA のストライキの影響が今も続いており、生産はいまだフル稼働には戻っておらず、多くの末端スタッフは昨年、仕事を見つけるのに苦労していたと報じられています。
今年の交渉では、賃金引き上げのほか、食事のペナルティーや終了時間など、撮影現場での労働時間をめぐる「生活の質」の問題にも焦点が当てられる見通しとの事。
交渉がまとまらなければ昨年に続いて今年もストライキとなり、MCUを含む映画、ドラマ業界全体にわたって再び大打撃となる可能性があるようです。
ソース:IATSE and Teamsters Warn of Another Hollywood Strike at Massive Rally: ‘Put Your Helmets On’