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ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」1話のイースターエッグをピックアップ

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2021年3月19日配信のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」エピソード1「新たなる世界秩序」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想などをご紹介。

※この先は1話のネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

声変わり

日本語吹替版のサムの声が変更されました。サムが初登場した映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」(2014年)から「映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)までサムの声を担当した俳優の溝端淳平さんから、声優の濱野大輝さんへと変わっており少し低めのトーンになりました。

盾用のバッグ

冒頭、サムが盾をしまうバッグはエンドゲームでスティーブ・ロジャースが持参したものと同一のように見えます。

©2021 MARVEL,Disney

犯罪集団LAFとバトロック

ドラマが始まってすぐに犯罪集団LAFなるものが登場し、サムとのバトルシーケンスに入ります。LAFはコミックにオリジンとなる集団が見つからず、何の略称かも不明ですが、世界の混乱から利益を得て喜んでいる犯罪組織のようです。

また、リーダーとしてジョルジュ・バトロックが再登場しました。LAFのリーダーか単なるチームリーダーかは不明です。バトロックは映画「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にて冒頭のレムリア・スター救出作戦のシーンでキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースと対決しました。

©MARVEL,Disney

原作のバトロックスタイル

バトロックがヘリから脱出する際に他のメンバーとは違う色のヘルメットをかぶります。これにより、原作のバトロックにより近いスタイルを再現しています。

©2021 MARVEL,Disney

ホアキン・トレス中尉

サムのバディとしてホアキン・トレス中尉が情報をナビゲートしていました。コミックのホアキン・トーレスはマッドサイエンティストのカール・マルス博士の手でサムの相棒レッドウィング(ハヤブサの事。コミックではドローンではなく本物の鳥)と吸血鬼のDNAと混ぜ合わせる人体実験を受け、文字通り半分ファルコンへとなってしまいました。そしてサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカとして活動している期間にファルコンスーツを託され、2代目ファルコンとなった人物です。その後ヒーローチーム「チャンピオンズ」の一員として活動し、アイアンハートやワスプと交際したこともありました。

本作の脚本家マルコム・スペルマンさんがホアキンは重要な役どころだとインタビューで話しました。今後も要注目の人物です。

©2021 MARVEL,Disney

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ウィングの修理

救出ミッションのあと、チュニジアのカフェらしきお店でトレス中尉と食事を取りながらスーツの修理をしていました。サムとトレスは「(空軍に)いじられる度に誤作動する」、「スタークのハイテクがレベルが高すぎて軍の技術者がついていけないからだ」とやりとりをした所からみて、今回のニュースーツはトニーがサムのために残しておいたものと思われます。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」でファルコンが初登場したときのスーツは空軍所属時に軍から支給されたもの(スターク・インダストリーズ製)で、設定本「ワカンダファイル」によると、インサイト計画を阻止した後にトニー・スタークにスーツのアップグレードを依頼していたようです。なお、コミックのファルコンスーツはブラックパンサーによって提供されました。

感謝されるアベンジャーズ

チュニジアの通行人から「妻を助けてくれてありがとう」と声をかけられます。MCUはヒーロー作品であるにも関わらず、市民の感謝の声を描くのは久々です。2014年公開の「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」で起きたインサイト計画以降、「エイジ・オブ・ウルトロン」のソコヴィアからドラマ「ワンダヴィジョン」のマキシモフ事変に至るまで、アベンジャーズは非難される描写のほうが中心となっていたため、少し報われるシーンとなりました。

©2021 MARVEL,Disney

フラッグ・スマッシャーズ

劇中でこの集団について「国境のない統一世界を目指している」と紹介されます。コミックではフラッグスマッシャー(単数形)というヴィランがいてカール・モルゲンタウ(Karl Morgenthau)というスイス人男性でした。カールは国があるから平和にならないという信念の元、フラッグ(国旗=政府)を潰していこうと画策します。

ドラマでは女優のエリン・ケリーマンさんがカーリ・モルゲンタウ(Karli Morgenthau)という役でキャスティングされていますが、1話の段階では詳細は不明です。

月の秘密基地

スティーブ・ロジャースが月の秘密基地にいるという噂があるようです。コミックでは月面にはインヒューマンズの都市アティランが存在し、ブラックボルトを王として生活しています。ドラマ「インヒューマンズ」はディズニープラスで視聴可能です。

スティーブ・ロジャースの行方

キャプテン・アメリカの盾をスミソニアン博物館に寄贈するシーンがあり、スティーブ・ロジャースについてサムがスピーチをしました。エンドゲームでのラストシーン以降、スティーブがどうなったかについては語られませんでした。

「左失礼(On your left.)」のセリフはさすがに出番がありませんでした。

サムはネクタイまで真っ黒という喪服のような出で立ちをしているため、スティーブは老衰でなくなっている可能性を示唆しているのかもしれません。

スミソニアン博物館には以前と同様にキャプテン・アメリカの展示コーナーが設けられており、キャップに関連してS.H.I.E.L.D.やヒドラについても紹介されている事がわかります。また、サノスによって消された人たちの名前を確認出来たりもするようです。その他、スティーブの入隊不合格書なども展示されています。

ローディーの登場

ローディーは盾を寄贈することにあまり納得していない様子です。しかしサムはあの盾はスティーブにこそふさわしいと考えているようです。お互いに今の混乱した世界をよくしたいと考えているのは同じで、キャプテン・アメリカとアイアンマンのバディ同士が語り合う姿はこみあげるものがあります。

©2021 MARVEL,Disney

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ヒドラのウィンター・ソルジャー

バッキーが洗脳されていた頃の夢を見ました。最後にターゲットとは関係のない目撃者を始末する寸前で目覚めますが、これは現実にしたことを回想している夢のようです。

「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」冒頭でスティーブとサムが「ベッドがやわらかすぎて眠れない」という内容のやりとりをしていましたが、バッキーも地べたで寝ている事から元軍人あるあるなのかもしれません。

©2021 MARVEL,Disney

カウンセリング

カウンセラーはクレジットによるとレイナー博士です。コミックにはレイナーと言う名の博士は見つかりませんでした。

償いリスト

「法律に触れない事」「血を流さない事」「過去との決別」が3大ルールだという償いリスト。バッキーはこのリストを作り、これをもとに償いをしてまわっているようです。しかしレイナー博士によると、バッキーは法的には赦免されているようで、自由を与えられているとの事です。

バッキーが許されているのに、トレーラーでシャロン・カーターが指名手配となっている理由はまだわかりません。ソコヴィア協定違反以外に何らかの罪状があるのでしょうか、2話以降の展開に期待です。

©2021 MARVEL,Disney

見えるリストのうち、いくつかはコミック由来のものになっています

  • 1番目 A.Rostov:ロストフ、別名レッドバーバリアン。ソ連の元将軍で、バッキーが投獄された場所で一時的に殴り合いをした関係。その後暗殺されました。
  • 5番目 H.Zemo:ヘルムート・ジモは本ドラマの重要人物。シビル・ウォーの黒幕でした。
  • 9番目 L.Kamisinski:マーベルのエディター兼ライター。サム・ウィルソンとジョン・ウォーカーをフィーチャーしたストーリーを制作しています。

この画像ではわかりにくいですが、右側には キャプテン・アメリカの物語をいくつも描いたマーベルの重要人物 S.Whitaker の記載もありました。

とはいえジモとヨリ以外はドラマ的な重要度は高く無さそうです。

ヨリの登場

ヨリ・ナカジマとランチに行くバッキー。ヨリは店で大福を見かけ、殺された息子の事を思い出します。かなり重要なシーンですが、字幕で見ていると日本語のセリフがかなりカタコトで気を取られがちな部分です。ヨリを演じるケン・タケモトさんは日系アメリカ人ですが、日本語はあまり堪能ではない様子。

そしてバッキーは夢で見た人物がヨリの息子ではないかと考え始めます。

ルイジアナ州デラクロワ

コミックのサムはニューヨークのハーレム出身ですが、MCU版はルイジアナ出身という事のようです。ルイジアナはサムを演じるアンソニー・マッキーさんの出身地でもあります。家族構成はおおむねコミックを踏襲しており、姉のサラが登場。両親の名前がつけられた船「ポール&ダーリーン」も登場しました。しかし父親は牧師ではなく、漁師に変更されているようです。

寿司屋のリー

言われた時間に寿司屋に向かい、バッキーとリーはデートを始めます。「消えた女の子たちが戻ってきてからデートした?」と尋ねるリーですが、実は英語では「have you dated much since half the fish in the sea came back?」(魚が戻ってきてから~)と聞いています。これは寿司ジョークとも言えますし、サノスの「生命を半分に」というのは人型だけでなく、動物にまで及んでいた事を示すわりと大事な発言でした。植物の生命も半分になっていたのでしょうか?

また、会話の中で、バッキーはかつてのスティーブ・ロジャース同様に現代社会に適応しきれない様子が伺えました。マッチングアプリで虎との自撮り写真を見て、何が言いたいのか分からないと非難しましました。実際にアメリカの出会い系では虎との自撮りが一昔前からよく使われているようで、力強さを誇示したいなどの深層心理があるようです。単に流行っているからという理由も多いようです。

そんなバッキーにリーは「うちのパパに似てる。あなたいくつ?」とたずね、正直に「106歳」と答えるバッキーでしたが笑って流されてしまいました。

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招き猫

招き猫の手が気になってバッキーは掴んで止めてしまいます。が、手を離すと再び動き始めてしまいます。かつて映画「アイアンマン2」でトニー・スタークもペッパー・ポッツとのやり取りの最中に似たような事をしていました。

©2021 MARVEL,Disney

バッキーの妹

コミックにはレベッカという名の妹が存在しています。両親は死んだ事が明かされましたがレベッカは不明です。生きていても非常に高齢だと考えられます。別世界のレベッカ・”リッキー”・バーンズはヒーローですが妹ではなく孫娘なのでここでは触れずにおきます。

ヨリの息子

デートを中断してヨリの家に向かい、仏壇の写真を見てバッキーは真相を確信しました。バッキーの償いの物語として今後重要なポイントになりそうな部分です。

アベンジャーズの金銭事情

サムは実家の売却を防ごうと銀行へ融資の依頼に向かいます。そこでアベンジャーズが無償で活動している事が分かりました。トニー・スタークが健在だった間はおそらくトニーの資金でチームが動いていたと考えられます。現状ではスターク・インダストリーズやワカンダがスポンサーになっている可能性が考えられますが、劇中で今の所明言されていません。

ヒーローがお金をもらわずに活動している事が判明したわけですが、そうなると以前から気になっていたドラマ「ワンダヴィジョン」の土地権利書の問題が出てきます。いつ買えたのか、シンセゾイドに購入権利があるのかに加えて、当初は目を瞑っていた金銭問題が浮上します。ワンダやヴィジョンが不動産屋をマインド・コントロールして手に入れたとか、ヴィジョンが自分の一部(ヴィブラニウム)を売ってお金を獲得した、というのは考えたくありません。あの権利書がヴィランの手による偽物でワンダをウェストビューにおびきよせる餌であれば良かったのですが、以降「ワンダヴィジョン」では特に触れられていません。

サムは姉サラへの償いとしてアベンジャーズの肩書を利用して融資を得ようとしますが、失敗に終わりました。

WHIH Newsfront

©2021 MARVEL,Disney

MCU内に存在するニュース番組 WHIH Newsfront が新たなキャプテン・アメリカの誕生を伝えました。WHIH Newsfront は「アイアンマン」から「ワンダヴィジョン」までMCU内で活動しており、「アントマン」のプロモーションとしてYoutubeやTwitterのアカウントを取得し、報道していたこともありました。Youtubeチャンネルは現在参照出来ないようですが、バックアップしていたユーザーが転載しているものもあります。Twitterアカウントは現在も確認できますが、特に活動はしていないようです。

MCU内で行ってきた報道のリストはwikiを御覧ください。

新キャプテン・アメリカ

ワイアット・ラッセルさん演じるジョン・ウォーカーが新たなキャプテン・アメリカに任命されました。

©2021 MARVEL,Disney

ジョンは後述の人体実験を受けており、戦闘能力はスティーブ・ロジャースと同等ですが性格はまるで違います。このドラマの問題のひとつとなりえると考えられています。

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サディアス・”サンダーボルト”・ロス

クレジット映像の中にはロス長官(インフィニティ・ウォー時の役職であり、現在は不明)の名前が隠されています。

©2021 MARVEL,Disney

テキストには「According to Thaddeus Ross… All information regarding the Enhanced Humans Act has been… reported to be classified by Major Donavan of Special Unit…」と書かれており、「サディアス・ロスによると強化人間法に関する全ての情報は特殊部隊のドナバン少佐によって機密扱いにされていると報告されています」とのこと。

強化人間法というのがコミックのシビル・ウォーの争点でもあった超人登録法のことなのか、はたまたMCUで新たな法を制定しようと画策しているのかは不明です。新型コロナウイルス以前のスケジュールでは本ドラマよりも先に映画「ブラックウィドウ」が公開されておりそこにロスが登場しているため、ドラマではなく映画と関係のある文章という可能性もありそうです。

パワーブローカー

クレジットではパワーブローカーの名前が確認出来ます。

©2021 MARVEL,Disney

コミックのパワーブローカーは企業名であり、社長がヴィラン化したときの名前にもなりました。パワーブローカー社はカーティス・ジャクソンによって設立された会社で、マッドサイエンティストのカール・マルス博士のもと人体実験と薬物投与により一時的な超人を作る会社です。

この会社はこの人造超人で世界征服しようとか国家転覆しようとか企んだりはしておらず、この超人たちを使った超人プロレスによる利益が目的です。ヴィランの目的としては可愛らしいものですが、この処置自体は残酷で成功率も40%ほどと低く、失敗すると肉体の意図しない変異や最悪死亡を招くもので、社長みずからが受けた際も失敗し、自力で動けないほど筋肉が肥大してしまいました。

コミックではU.S.エージェント/ジョン・ウォーカーもこの処置を受けていますが、ドラマのジョンは出てきたばかりでまったく判りません。また、フラッグ・スマッシャーズが怪力を要している描写があったのはこことの関与が考えられます。

マドリプール

クレジットではさらにマドリプールについても言及されています。マドリプールについてはそこそこ長くなるため、別の記事にしました。漢字がところどころ見られるのもマドリプールとの関連性を伺わせています。

forces from neighboring Madripoor have… committing human rights violations.」と書かれているようです。

©2021 MARVEL,Disney

研究調査書

調査書のページの破れた部分からは俳優のカール・ランブリーさんの顔が見えます。

©2021 MARVEL,Disney

カールさんの役どころは公式発表されていませんが、一部報道ではイザヤ・ブラッドレイと伝えられています。コミックのイザヤはスティーブ・ロジャースの超人血清の再生プロジェクトの一環でテスト対象として使用された300人のアフリカ系アメリカ人兵士の中で唯一生き残った1人でした。

カールさんが演じるのがイザヤでなかったり、あるいはイザヤがコミックとは違うキャラクターだったとしても、何らかの研究の被験者にされているのは間違い無さそうで、彼もまたこのドラマの鍵を握る一人となりそうです。

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ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第2話は 2021年3月26日(金)16時より ディズニープラスで配信です。

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管理人ミルク

アメコミと出会ってはや20年以上、初めて買ったマーベル・コミックはオンスロート。X-MEN vs STREET FIGHTERではシリーズを通してマグニートーを愛用。