「X-MEN3」元監督が降板の真の理由を暴露─俳優を騙して契約させるための偽脚本があったと言う

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20世紀FOX制作のマーベル映画「X-MEN」の3作目にあたる「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」(2006年)の監督を務める予定だったマシュー・ヴォーン監督は、当時、撮影開始2週間前に突然の降板をしました。この時は「納期が間に合わない」との理由で報道されていましたが、ニューヨーク・コミコン2023のパネルに参加した監督は真実について口を開きました。

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「X3を辞めた理由のひとつは、言ってはいけない事かもしれませんが、ハリウッドは変な意味で本当に政治的なんです。当時、エグゼクティブ・プロデューサーのオフィスでX3の脚本を見た時、以前に見たよりも明らかにページ数が増えていました。『これなんですか?』と聞くと彼は『気にしなくていいよ』と答えました。『いやいや、監督は私ですから』と反論して『内容が心配です。これは何なんですか?』と再度質問しましたが、答えてくれませんでした。教えてくれないから脚本を奪って目を通すと、”アフリカ”、”ストーム”、”子供たちが死んで水がない”、”彼女は雷雨を作り出してこれらの子供たちを救う”とメモ書きされていました。まあ、なかなかクールだと思いましたよ。」と監督は当時を振り返りました。

しかしこれについてEPは衝撃の言葉を放ったと言います。

「彼はそれを『ハル・ベリーの脚本』と呼んでいました。その時、彼女はまだ出演契約にサインしていませんでした。彼女が望むような脚本を用意して、サインをしたらその脚本はゴミ箱行きだと言っていました。驚きましたよ。オスカー受賞の女優にそんなことするつもりなのかって。『それなら降ります』って言ったんです。だから辞めました。」

その後、映画にはハル・ベリーさんが出演していましたが、その偽の脚本が契約のために使われたかどうかは不明です。しかし、ヴォーン監督が「ファイナル・ディシジョン」の次の作品「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」に戻っている事を考えると、その時点で監督の信念にそぐわないこのようなやり方はなくなっていたのでしょう。

監督は「ファイナル・ディシジョン」降板の際、「もう二度とこの業界で働くことは出来ないぞ」と脅されたとも語りつつ、その男は監督の「キック・アス」を見て「そんなつもりで言ったんじゃない」と弁明してきたとも補足しました。

ちなみに当のハル・ベリーさんはストームを演じることが大好きだとコメントしており、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)での再演のチャンスに期待しているとも過去のインタビューで述べています。

映画「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」はディズニープラスで配信中です。

ソース:Matthew Vaughn Quit X-Men 3 After Fake Script Was Written to Trick Halle Berry | Matthew Vaughn Was Told “You’ll Never Work in This Town Again” After Ditching X-Men 3

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