【映画紹介】「マイティ・ソー/バトルロイヤル」【MCU Vol.17】

※この記事は本作の予告編程度の軽微なネタバレ、及び前作までのネタバレを含む可能性があります。あらかじめご了承いただける方のみ続きを御覧ください。

2017年公開の映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」
原題は Thor: Ragnarok

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の17作目で、
フェーズ3の11作品中の5番めの作品です。

MCUシリーズ 前作はこちら

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ソーシリーズの前作はこちら。

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冒頭のあらすじ

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」(2015年)でのウルトロンとの戦いから2年、ソーはインフィニティ・ストーンを探して宇宙を旅していました。

その最中、スルトに囚われてしまったソーはアスガルドにラグナロクが迫っていることを知らされます。辛くも脱出し、アスガルドに戻ったソーは、故郷の様子がおかしいことに気づきました。マレキスとの戦いで死んだはずのロキが、オーディンの姿になって王となっていたのでした。

オーディンの居場所をロキに問い詰め、ロキを連れて地球に向かいます。
そして地球のノルウェーで父オーディンと再会した二人。ソーはアスガルドへの帰還を促しますが、もう寿命が残されていないと拒否します。

オーディンは兄弟に過去の秘密を明かし、最初の子供、姉にあたるヘラの存在を告げます。直後にオーディンは最期をむかえ、光の粒となってソーとロキの目の前で消えてしまいました。そしてオーディンの死と共に封印が解かれて、死の女神ヘラが二人の眼前に姿を現しました。

ちなみにディズニーデラックス版のバトルロイヤルの予告動画は、なぜか中身がソー1作め。邦題の件といい、ソーに恨みでもあるのでしょうか

見どころ

映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」と並ぶ、MCUトンデモ邦題のひとつでもある本作品ですが、内容は安心のマーベル・スタジオ。2020年の第92回アカデミー賞で脚色賞に輝いたワイティティ監督が、それよりも以前にメガホンを取った作品で、MCUファンの間でも上位にくる作品です。

ソーとロキの兄弟間の、愛と憎しみの混じった関係が非常にコミカルに、かつ丁寧に描かれているのが見事です。そして前作のダーク・ワールドでファンを増やしたロキが、今作で更に人気を獲得したとも言われています。ドラマ「ロキ」が制作されることになったのも、この映画がひとつの要因ではないでしょうか。

舞台は主にアスガルドと惑星サカール。地球は少しだけ出てきて、映画「ドクター・ストレンジ」(2017年)でのラストシーンが何だったのかはこの映画でしっかりと描かれています。

そしてなんと言ってもお姉さんのヘラ。ケイト・ブランシェットさんの威厳のある演技がこれまでのMCUのヴィランの中でも際立っていて、かつてない強敵感が溢れ出ています。

役者さんの話でいえば、マット・デイモンさんがカメオ出演していますよ。
いつもどおりスタン・リー氏を探すのと同様、探してみてください。

物語的には映画「ドクター・ストレンジ」よりも少し後のお話。西暦2017年の後半あたりが主な時間軸となります。ラストの映像ではそのまま「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」へと繋がっていくことになるので目が離せません。

キャラクター

ソー/演:クリス・ヘムズワース

アスガルドの王オーディンの息子で雷の神。
これまでのストレートな戦い方だけでなく、機転を利かせられるようになったのはキャップやトニーの影響でしょうか。
アベンジャーズとして地球で戦う分にはまさにマイティでしたが、今作の相手はどれも強敵で苦戦続きです。

ロキ/演:トム・ヒドルストン

オーディンに育てられた悪戯の神。
幻術で姿を変え、アスガルドの王として楽しく暮らしていたところにソーが帰ってきてしまいます。
本作では、コミカルさに磨きがかかった印象。

ヘラ/演:ケイト・ブランシェット

オーディンの最初の子供で、ソーの姉にあたる死の女神。 オーディンに封印されていました。
ちなみにコミックのソーには妹なんかも存在します。

ヘイムダル/演:イドリス・エルバ

ソーの親友で強力な戦士。千里眼により9つの世界全てを見通せる力を有しています。
ロキに門番を解任され、姿をくらませて過ごしています。

グランドマスター/演:ジェフ・ゴールドブラム

宇宙の辺境にある惑星サカールの独裁者。年齢は数百万歳になるらしい。
映画「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」やガーディアンズシリーズに登場したコレクターのお兄さんにあたります。

ヴァルキリー(ブリュンヒルデ)/演:テッサ・トンプソン

サカールで賞金稼ぎをして生計を立てている女戦士。
本名がブリュンヒルデなのに誰も本名で呼んでくれない。

スカージ/演:カール・アーバン

ヘイムダルの代わりにビフレストの門番となったアスガルドの戦士。
ロキが彼を抜擢したのはコントロールしやすいから?

スティーヴン・ストレンジ/演:ベネディクト・カンバーバッチ

元天才外科医の魔術師。映画「ドクター・ストレンジ」の後も修行をし魔術を磨いており、ソーやロキをあっさり出し抜くほど強力に。
ニューヨークをめちゃくちゃにしたロキを、さっさと地球から追い返したい。

コーグ/演:タイカ・ワイティティ

サカールの奴隷のリーダー的存在。岩のような肌を持つクロナン人という種族。クロナン人はガーディアンズシリーズやソーシリーズの前作ダーク・ワールドでも登場しており、宇宙では比較的見かける種族のようです。
演じているのは本作品の監督さん。

ブルース・バナー(ハルク)/演:マーク・ラファロ

実験の失敗により、心拍数が上がるとハルクに変身してしまう天才生物学者。
サカールでは時間の流れが違うということで、実際にどのぐらいハルクのままだったのかは不明です。

オーディン/演:アンソニー・ホプキンス

ロキに記憶を封じられて地球に追放されています。記憶を失った影響で神の力も失い、全知全能の神であった頃の面影はありません。ソー1作めの頃は、アスガルド人の寿命に関して1000歳は超えるという話でしたが、今作ではスルトを50万年前に倒していたことがわかりました。

スルト/演:クランシー・ブラウン

炎の国ムスペルヘイムの王。50万年まにオーディンに破れ、「永久の炎」を奪われて弱体化していました。炎を取り返し、アスガルドにラグナロクをもたらそうと画策しています。

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