マーベル・スタジオが開発中と噂されていた「ノーマッド」について、先日は開発中止の可能性が報じられていました。しかし新たにプロジェクトは「ほとんど死んでいるがかろうじて生き残っている」と報告されています。
2020年に最初の開発の噂が報告され、その後2022年に商標登録されている事が判明していた「ノーマッド」ですが、先日、いくつかの商標が取り下げられていると報告され、その中に「ノーマッド」も含まれていました。
[nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-trademarks-filed-2022-07/”] [nlink url=”https://mavesoku.com/marvel-copyright-cancel-project/”]スクーパーのチャールズ・マーフィー氏は取り下げられたプロジェクトのうち「ノーマッド」だけが再びアクティベートされていると報告し、まだ完全に終わったわけではない可能性があると指摘しています。
ただし、このプロジェクトは公式発表された事がないという事と、マルチバース・サーガにあまり関係がなさそうな事、そしてディズニーCEOがMCUを量から質へと転換していくと発表していることから、「ノーマッド」がすぐにでも破棄される可能性は依然として高いようです。
「ノーマッド」はキャプテン・アメリカの同名コミックであり、政府高官が悪の組織のトップだった事からアメリカの正義を信用できなくなったスティーブ・ロジャースがコスチュームを脱ぎ捨て、盾を返上し、キャプテン・アメリカの名を捨てて孤独な旅をしていた時のヒーローネームです。
ノーマッドにはスティーブ・ロジャース以外のバージョンも多数ありますが、MCU版の「ノーマッド」は「アベンジャーズ/エンドゲーム」の最後でスティーブ・ロジャースがインフィニティ・ストーンを返していく旅に焦点をあてるのではないかと考えられていました。
過去でキャプテン・アメリカが二人存在すると問題になるため、スティーブが別の姿と名前を名乗って旅をする必要性は高いものであり、そうしなかった事により、「エンドゲーム」の劇中でスティーブはトラブルに遭遇しました。このアイデアはファンのお気に入りでしたが、この内容であればこれはフェーズ3までのインフィニティ・サーガを補完するための作品であり、フェーズ4からフェーズ6のマルチバース・サーガとはあまり関係がないのは明らかです。
マーベル・スタジオは「ノーマッド」の開発に意欲があるようですが、現状のディズニーの方針ではかなり危ういプロジェクトのようであり、「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」などに繋がるようなエキサイティングな仕掛けを組み込む事で、スタジオはディズニー幹部を納得させる必要があるのかもしれません。