ソニー・ピクチャーズが制作するSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」にシンビオートの神であるヌールが登場する事を海外スクーパーがほのめかし、話題となっています。コミックにおけるシンビオートの始祖たるヌールとヴェノムは切っても切れない関係であるのは明白ですが、この映画に登場する余地はあるのでしょうか。
@Cryptic4KQual 氏は X に「ヴェノム3に非常に恐ろしい人物が登場すると聞いている」と投稿。
Yk… I was told V3 would introduce someone very scary. Also told with the simple addition of some blood, this could easily turn into an R rated film. Doubt they’d do that though…Sony needs that💰. https://t.co/1HbIp4bW1o pic.twitter.com/lQYrMufhdM
— Cryptic HD QUALITY (@Cryptic4KQual) May 17, 2024
シンビオートの神、邪神、暗黒神、そしてキング・イン・ブラック(黒衣の王)などと呼ばれるヌール(Knull:表記揺れでヌル)が「ヴェノム:ザ・ラストダンス」に登場する事を示唆しました。
ヌールは 2013年のコミック「Thor:God of Thunder #6」で初登場。ただしこの時は名前が設定されていませんでした。
このコミックはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ソー:ラブ&サンダー」の原作にあたる部分で、ゴア・ザ・ゴッドブッチャー(神殺しのゴア)が登場し、彼の持つオールブラック・ザ・ネクロソードの最初の所有者として回想シーンで当時名前がなかったヌールが紹介されました。
その後、2018年の「ヴェノム #3」で Knull の名前が与えられ本格的に登場。
ヌールはセレスティアルズが誕生する以前の宇宙から存在しており、世界に満ちる「光」とそれによって生まれた「命」を強く嫌悪し、それら全てを破壊し尽くして宇宙を元の深淵に戻すことを目的としています。最初に死剣オールブラックを創造したヌールはハイヴに居を構え、その後無数のシンビオートを創造し、彼らを率いて「光」との戦争を続けました。
ヌールの戦闘力は高く、セレスティアルの首を一撃ではねるほどで、その遺体から無限ともいうべきエネルギーの供給を受け、さらに強力になっています。なお、はねられた首はノーウェアとして多くの人々が住む星となっています。
「ザ・ラストダンス」の予告では飛行機上でヴェノムとゼノファージが戦うシーンが含まれており、これをヌールが送り込んだと考える事は可能です。また、前作「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」でハイヴの存在が明かされた事なども、ヌール登場の布石になっていました。
しかし、ヌールは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のエゴや「エターナルズ」のアリシェムらセレスティアルズを一撃で倒すようなキャラクターであり、MCUのサノスのような一大サーガのラスボスにふさわしいスーパーヴィランの一人と言えます。
「ザ・ラストダンス」のヴィランについては過去に何度か別のキャラクターが登場する事が報じられている中で、ヌールについて描く時間が残されているのか、そして実際に彼が登場するとなれば、このひとつの映画であっさりと決着がついてしまうのか、それとも今後のSSUを通じてヴェノムたちがチームを組んで戦うことになっていくのか、注目となりそうです。
映画「ヴェノム:ザ・ラストダンス」は 2024年10月 米国劇場にて、11月1日より日本公開予定です。