【ネタバレ注意】映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のミッドクレジットシーンについて監督がコメント

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米国にて公開され大ヒットしているSSU(ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)の映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のミッドクレジットシーンについて、アンディ・サーキス監督が The Hollywood Reporter とのインタビューの中で言及しました。さらに制作初期の段階では本編にスパイダーマンが登場する計画があった事も明かしました。

※これより先は本シリーズの大きなネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

インタビューの中で監督は「ミッドクレジット・シーンは、100%流動的だったよ。これ以上ないくらいに流動的だったよ」と述べました。「もちろん、僕がこの映画に参加する前から話し合っていたことだよ。彼(スパイダーマン)がストーリーに登場する可能性があったのに、そうではなくなったこともありました。しかし、私たちはまずヴェノムバースを検証したいと考えました。だから、撮影を進めていく中で、必然的に話し合いが必要になりましたが、そこに置くべきティーザーの正確な概念にたどり着いたのは、非常に遅かったのです」と語っています。

そして、その流動的だったミッドクレジットシーンは以下のように落ち着きました。


クレジットが流れた後、エディとヴェノムがテレビのソープオペラを見ている映像が流れます。狂気の秘密を持っているという話題になった時、二人は話し合いを始めます。ヴェノムは「みんな過去があるんだ、エディ」と付け加え、エディは「何かを隠しているのか」と冷静に答えます。

ヴェノムは「宇宙を越えた800億年のハイブの知識は、お前の小さな小さな脳を爆発させてしまうだろう。」と唐突な新概念を明かし、「味見させてやろう。我々シンビオートが経験したことのほんの一部を」と話します。

エディは同意し、ヴェノムが 「準備はいいか、エディ?」とヴェノムが言った瞬間、鮮やかな黄色の光が外から射し込み、何かが現れたり消えたりして、すべてが変化していきます。数秒後、2人はまったく別のホテルの部屋にいます。

ヴェノムが「あれは(自分ではない)」と言いかけた瞬間、カメラはテレビを写します。そこではJ.ジョナ・ジェイムソンが「デイリー・ビューグル」の番組に出演し、トム・ホランドさん演じるピーター・パーカーがマスクをつけたスパイダーマンであることを報告しているのです。

これが静かに、そしてかなり早く、ヴェノムの注意を引きました。彼はスクリーンに近づき、スパイダーマンを「こいつは…」と認めると、パーカーの顔が映っているスクリーンを舐めます。

すると隣のバスルームから半裸の見知らぬおじさんが登場し、エディに向かって「私の部屋で何をしているんだ!」と言いました。


「宇宙を越えた800億年のハイブ」というのは「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の本編にも登場しないとの事で、このミッドクレジットシーンで初めて明らかになった設定となっています。

コミックでハイブといえばヒドラ関連のキャラクターですが、ここでいうハイブは単なる英単語としてのハイブである可能性が高そうです。Hive とはミツバチの巣などを意味する単語ですから、シンビオートの故郷などを指しているのかもしれません。

また、コミックにはシンビオートの生みの親であり、シンビオートの神ヌル(Knull)という旧神(エルダー・ゴッド)が存在するため、彼のことを指している事も考えられます。

TVに映ったピーターはMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」でミステリオ殺害容疑のニュースの際の映像と思われるため、このミッドクレジットシーンは映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の冒頭と時系列が繋がるようにも思えます。

9月の中頃にはトム・ハーディさんが「ノー・ウェイ・ホーム」に出演するのではないかとも話題になりましたが、このミッドクレジットシーンはそれを裏付けするようにも思える内容となっていました。

一方で「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のアンディ・サーキス監督は「スパイダーマンとのクロスオーバーを急ぐことで、他のシンビオートの出番がなくなってしまう」との懸念も示していたのが気になる所。監督の意思に反してソニーがクロスオーバーを進めているのか、あるいは監督がクロスオーバーをサプライズとするためにあえて否定的な回答をしていたのかは分かりませんが、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でどう言及されるのか注目です。

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映画「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」は 2021年10月1日より米国公開中、日本は2021年内公開予定です。

ソース:Andy Serkis on ‘Venom: Let There Be Carnage’ and That Mid-Credits Scene