映画「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は3Dアニメのルールを無視した新機軸の作品に

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ソニー・ピクチャーズが手掛けるアニメ映画「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」のプロデューサーを務めるフィル・ロードさんとクリス・ミラーさんが、本作が技術的には完全な新作で革新的なものになっていると語りました。

南カリフォルニア大学映画芸術学部で収録された、「ザ・タウン」の生放送エピソードで、二人はスパイダーバース3作目は単に前作の規模を拡大したものではないと説明。むしろ、制作チームはパイプラインの一部をゼロから再構築したのだと言います。

ロードさんとミラーさんは「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」が従来のCGの手法から大きく逸脱していると主張し、次のように語りました。

「私たちが手がけている独特なスタイルは本当にユニークで、3Dアニメーションのルールには従っていません。むしろ2Dマルチプレーンのようなスタイルです」

1930年代にウォルト・ディズニー・プロダクションズによって有名になったマルチプレーンカメラは、背景やキャラクターなどの素材を複数の層(レイヤー)に分け、奥行き(カメラからの距離)を変えて配置する撮影技法。カメラが移動した際に、手前の素材は速く、奥の素材は遅く動くため、平面のイラストでありながら立体感や自然な奥行き(視差効果)を表現できるものとなっています。

したがって「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は現代の映画やゲームのように3Dで構築されたキャラと背景空間の中をカメラが自由に動く3Dスタイルではなく、あくまで2Dのやりかたで制作されていると二人は主張しました。

また、カメラワークも現代の撮影技法とは異なり、レイアウトアーティストがキーフレームを1つずつ作成していく手法とは異なると言います。

「カメラワークのワークフローは全く新しいもので、実写映画のワークフローに非常に近いものになっています。そのため、手持ち撮影の頻度が大幅に増えました」

「その中には、バーチャル撮影などを行う実写オペレーターも含まれています」

今回、制作チームはバーチャルツールを利用して仮想のカメラマンを作成し、現実のオペレーターの動きにリンクさせて仮想カメラを動かして撮影したとの事。

最新の技術で古典的な撮影方法をミックスさせて取り入れた本作は、他にはないまったく新しい作品になったとし、これまでのところ素晴らしい結果が出ていると、ロードさんとミラーさんは語っています。

司会者が続編に何年もかかっている理由を尋ねると、「それぞれの世界観に合わせて新たなビジュアルを作り上げ、それを撮影するための新しい手法を考案することで、既に要求水準の高いスタイルに加えて、膨大な開発期間が必要になるのです」と回答しました。

とは言えもともと彼等は「ビヨンド・ザ・スパイダーバース」の元のタイトルだった「アクロス・ザ・スパイダーバース パート2」を「アクロス・ザ・スパイダーバース」の1年後に公開すると、日にちまで発表していたにも関わらず、延期を繰り返して無期延期になっていました。

このような経緯があったことについては計画性の無さも指摘されていますが、その後は制作も順調に進んで映画の公開までは1年を切った状態に。

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少し前には映像の流出もあり、話題となっていました。

[nlink url=”https://mavesoku.com/spider-man-beyond-the-spider-verse-leaks-video/”]

映画「スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース」は 2027年6月18日 米国劇場にて公開予定です。

ソース:Beyond the Spider-Verse Goes 2D Multiplane With Handheld Virtual Cameras