先日公開されたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の第2弾予告動画の中から、気になるチェックポイントをピックアップしてご紹介。ファーストトレーラーより理解が進んだポイントから、新たな謎までを抑えて、次のトレーラーや映画公開に備えましょう。
ミスを認めるストレンジ
トレーラーの中で素直に呪文の失敗を認めるドクター・ストレンジ。前回のトレーラーでは偽物のストレンジがマルチバースを融合させて何かを企んでいる説もありましたが、今回のトレーラーを見る限り、本当にミスをしてしまっただけ説が有力になりそうです。
気になるのは本来の目的であった「記憶の消去」は達成されたのかという所。トレーラー内で明言されていないのですが、ピーターがMJやネッドと共にストレンジと会話しているところを見ると、記憶の消去が失敗に終わった上でマルチバースの侵食を招いてしまったというめちゃくちゃな状態にあるのかもしれません。
ドクター・オクトパス
最初のトレーラーにも登場していたドクター・オクトパス。
©2021 Sony
捕らえたピーターが自分の知っているピーターと違うことに動揺する様子がトレーラーから伺えます。その後は建物の中のような場所でピーター。MJ、ネッドと会話している博士。しかし、スパイダーマンに襲いかかっていた理由はトレーラーでは明かされません。
トレーラーの後半ではエレクトロの電撃を食らっているドクター・オクトパスの姿もあり、スパイダーマンの味方となるのでしょうか?
改装中の自由の女神
自由の女神は改装工事中のようで、どうやらキャプテン・アメリカの盾を取り付ける模様です。
©2021 Sony
今年の春には自由の女神が盾を持ったイラストのポスターが本作のロケ地にて目撃されていました。おそらくはジョン・ウォーカーではなくスティーブ・ロジャースを称えての事だと思われます。
メイおばさん
険しい表情で走るメイおばさん。
©2021 Sony
何かから逃げているようにも見えますが、一瞬すぎて詳細は不明です。本作でピーターが正体を知られた事を人々の記憶から消したいと願うのは、コミック「スパイダーマン・ワンモアデイ」でも描かれている事であり、そのコミックではスパイダーマンの正体がバレたせいで家族であるメイおばさんまでもがヴィランに狙われ重体となってしまいます。
メイおばさんがコミックの運命を辿るのか、新たな道を進むことになるのかは注目です。
グリーンゴブリン
グリーンゴブリンはトレーラー初公開。トム・ホランドさんがセットで初めてウィレム・デフォーさんとあった時のことを話しているため、「スパイダーマン」(2002年)からの登場と考えられるようです。
©2021 Sony
しかしトレーラー後半に満月を背に攻撃を仕掛けてくるゴブリンはどうにも違う顔(マスク?)になっており、中身が同一人物なのか気になる所です。フードを被っているように見える事からコミックのホブゴブリンの可能性もあるかもしれません。
途中でゴブリンの声で「ピーター、悩み苦しめ。すべてを手にしたお前が何を選ぶのか、世界が見ているぞ」というナレーションが入りますが、これも気になるポイント。今作でスパイダーマンはインフィニティ・ストーンのような強力なアイテムを手に入れるのでしょうか。トレーラーの謎のキューブには強力な力が秘められている可能性はありそうです。それとも、全てというのはMCUとSSUに属する事を指していて、この後どっちの世界を選ぶんだ?というメタ的なセリフなのでしょうか。
エレクトロ
エレクトロも正式にトレーラーに登場です。
©2021 Sony
ジェイミー・フォックスさんが事前に漏らしてしまっていた通り、2014年の「アメイジング・スパイダーマン2」とは異なり、コミック版の特徴的なマスクのデザインとなっています。
サンドマン、リザード
サンドマンとリザードも正式にトレーラーに登場です。
©2021 Sony
左からエレクトロ、サンドマン、リザードと並んでいます。
ここは自由の女神の工事現場の足場のように見えますが、この足場、以前に別のシーンのリークで出ていたものと同じ用に見えます。リークは真実なのでしょうか?
似て非なるヴィランたち
グリーンゴブリン、ドクター・オクトパス、エレクトロに関してはオリジナル版と同じキャストであることが判明しており、リザード、サンドマンに関しては現時点で不明です。しかし、キャストが同じだからといって、オリジナルの役の続きかと言われればそうではないかもしれません。
彼らのオリジナルの結末を簡単に説明すると、グリーンゴブリンは死亡、ドクター・オクトパスは洗脳から解除され改心して死亡、サンドマンは懺悔してどこかへ、リザードは血清で人間に戻り改心、エレクトロは過充電で爆死となっています。
今回のヴィランがオリジナル版と同役だと仮定すると、この中でサンドマンだけは「スパイダーマン3」のその後の世界から「ノー・ウェイ・ホーム」の舞台に来てもおかしくありませんが、他の4人はオリジナルの映画が終わる前の時系列で飛んでくる必要が生じてしまいます。
しかしトレーラーのドクター・オクトパスはスパイダーマンの顔を見て、自分の知るピーターと違う事に困惑しています。「スパイダーマン2」のドクター・オクトパスがスパイダーマン=ピーターである事を知ったのはアームの洗脳が解けてオットー・オクタヴィアス博士としての心を取り戻し、身を犠牲にする直前の事です。心を取り戻し、スパイダーマンの正体を知って数分で「ノー・ウェイ・ホーム」の舞台に飛び、見かけたスパイダーマンに襲いかかる、というのはどうにも不思議な話です。
エレクトロのデザイン違いに関しては、「ノー・ウェイ・ホーム」の舞台に来てから何かがあって変化する可能性も考えられますが、今回のヴィランがオリジナル版と同じ役との仮定は成立しない可能性のほうが高いのかもしれません。
現時点では彼らはオリジナル版と似た世界から来た「変異体」と考えるのがもっとも自然なように思えますが、彼らがオリジナル版と同役であるあっと驚くような仕掛けが本編に仕込まれているのでしょうか?
落ちていくMJ
ゼンデイヤさん演じるMJが落下するシーンは、「アメイジング・スパイダーマン2」でのピーターの彼女、グウェン・ステイシーの死を連想させます。トム・ホランドさんがインタビューで「今作は暗く悲しい作品になる」と話していたのはこのシーンの事を指しているのでしょうか。
侵食
トレーラーの最後で「他のユニバースが侵食を始めている」と語るドクター・ストレンジ。その少し前には「彼らはスパイダーマンと戦って命を落とす。そういう運命だ。」とも話している事から、ヴィランたちの元の世界に別のスパイダーマンがいる事を認めているようです。
ドクター・ストレンジが記憶消去に失敗した時は魔法陣が集束していった事に対して、自由の女神のシーンでは魔法陣が拡散していっているのも気になるポイントとなっています。
そして、侵食は記憶消去呪文の失敗によるものなのか、ドラマ「ロキ」でシルヴィが引き起こしたものなのか。さらに侵食が進むと世界はどうなってしまうのか。新たに大きな謎を残してトレーラーは終了します。
本作の公式あらすじは以下の通りです。
世界中にスパイダーマンであることを明かされたピーター・パーカー。ドクター・ストレンジはピーターから頼まれ、人々のピーターがスパイダーマンだという記憶を消す呪文を唱えるが、時空が歪みを引き起こしてしまう…… それによりマルチバースが出現。それぞれのユニバースから、スパイダーマンの敵を呼び寄せてしまう。
映画「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」は 2022年1月7日 に日本公開予定です。