マーベル・スタジオがMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新作アニメとして「パワー・パック」と「キッド・カイジュウ」の開発を進めていると報じられました。いずれも以前から噂があったプロジェクトですが、現時点でこれらは進行中のようです。
スクーパーのダニエル・リヒトマン氏がこれらの開発が進められていると、プロジェクトの現状をアップデートしました。
Marvel Studios is reportedly interested in developing animated films for the Power Pack and Kid Kaiju.
— Cosmic Marvel (@cosmic_marvel) January 21, 2025
(via @DanielRPK) pic.twitter.com/qSNrqGahiC
「パワー・パック」は1984年に単独コミックでデビューした、マーベル界の最年少ヒーローチーム。パワー家の長男アレックス、長女ジュリー、次男ジャック、次女ケイティの兄弟姉妹4人で構成されるチームで、それぞれの能力は以下のようになっています。
- ゼロ-G/アレックス:重力を操る。初登場時12歳。
- ライトスピード/ジュリー:高速移動と飛行。初登場時10歳。
- マスマスター/ジャック:物質密度の操作。初登場時8歳。
- エナジャイザー/ケイティ:物質分解とエネルギー放射。初登場時5歳。主人公的ポジション。
彼らの父親がファンタスティック・フォーのリード・リチャーズと仲がいい事から、リードの息子フランクリン・リチャーズがチームに参加する事も。
映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」でフランクリンがデビューする事で、このチームがよりMCUと結びつきやすくなりそうです。
キッド・カイジュウ/ケイ・カワデは日本人の血を引く12歳の男の子。インヒューマンの遺伝子をもち、テリジェネシスによって能力を発露したニューヒューマンの一人。
アニメや特撮が大好きなケイは、自身が描いた絵を現実に召喚してしまう能力を持ち、ケイのいる街はたびたびパニックに襲われました。
ケイはモンスターハンターのエルサ・ブラッドストーンやスパイダーマン、恐竜を操るムーンガールらと親交を深め、インヒューマンの女王メデューサの助言もあって力の制御に成功。スパイダーマンからキッド・カイジュウのコードネームを与えられました。
怪獣と意思疎通を図れるケイはグルートの言葉を理解する一人であり、ロケットが適当に訳している事も証明されました。また、無限の存在するマルチバースの中で、ケイはEarth-616にしか存在しない特異点の一人ともされています。
キッド・カイジュウがMCUに登場する事になれば、MCUにおけるインヒューマンの扱いがはっきりとなるか、ミズ・マーベルのようにミュータントに変更されてしまうのかといった点が注目となりそうです。
そして映画「BIG HERO 6」(邦題:ベイマックス)のプロデューサー、ロイ・コンリさんが映画公開10周年を迎える今年、次なる目標について ScreenRant とのインタビューで語っています。
ご存知のとおり、今年はビッグ・ヒーロー・シックスの10周年記念です。私とドン・ホール、そしてこの映画をまとめたクリス・ウィリアムズにとって素晴らしい映画です。続編を作るかどうかはドン次第なので興味深いです。ドンの構想とアイデアが全てでした。私はいつも密かに彼に作ってほしいと勧めていますが、どうなるかはわかりません。彼は新しい作品に取り組むのが大好きです。ですから、どうなるか見てみましょう。
記事は改変だらけで原型を留めていないこの作品をMCUのマルチバースとして解釈し、本来の所有者であるマーベルに戻す可能性があるともしています。
ビッグ・ヒーロー・シックスは元々、マーベルで「核兵器の代わりにチームを設立して日本を守る」ヒーローたちでしたが、ピクサーでのアニメ映画化にあたって様々な改変が行われました。このあたりは以前の記事で少し触れています。
[nlink url=”https://mavesoku.com/baymax-kin-ro-2024/”]彼らのユニバースが現在、ゴッド・ロキの手に握られていると考えるとなかなか興味深いものがありますが、実写化は難しいとしても、パワー・パックやキッド・カイジュウらとの共演ならばやりやすいかもしれません。