ドラマ「ミズ・マーベル」、6話のチェックしておくべきポイントをピックアップ

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2022年7月13日配信のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「ミズ・マーベル」シーズン1エピソード6「No Normal(邦題:ノーノーマル)」のイースターエッグを中心に原作設定や今後の予想、考察などをご紹介。

※この先はシリーズのネタバレ、および今後の物語のネタバレの可能性が含まれています。ネタバレが嫌な方はご遠慮ください。

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ダメージコントロール

ダメージコントロールのエージェント・ディーヴァーは「持ってちゃいけない者が力を持つとこうなる」と愚痴りながら、無惨な姿になったサークルQ跡地を立ち去って行きます。「持ってちゃいけない者とは?」と部下らしきエージェント・バリーが質問すると、「子供に決まってるでしょ」と返していますが、これまでのディーヴァーのムスリムへの偏見を考えると「子供」は建前のようにも聞こえます。

そもそもダメージコントロールのドローンのミサイルでこのような状況になっているわけですが、あくまでもカムランが悪いことになっているようです。

今回のエピソード、冒頭から「X-MEN」シリーズに似ていると言えます。

X-MENもミュータントの差別問題について触れることが多く、彼らの敵は往々にして政府機関である事が多いです。「ミズ・マーベル」ではムスリムへの差別や性差別について描いてきましたが、これまでのMCUではヒーローへの差別や恐怖はほとんど描かれませんでした。

奇しくもコミックでミュータントであるワンダへの恐怖が過去にいくつか描かれましたが、今回のエピソードでほのめかされたカマラがミュータントであるかもしれない事とあわせて、政府のスーパーパワーを持つもの(ミュータント)への圧力が高まっていく可能性は十分にあるようです。

カミングアウト

カマラは自分がライトガール(またはナイトライト)だと家族にカミングアウトし、家族はそれを快く受け入れてくれました。

MCUがヒーローとその家族の関係について描くことはわりと少なめで、特に子供がそのパワーをカミングアウトするケースは初めてとなります。2003年の映画「X-MEN2」(ディズニープラスで視聴)ではアイスマンことボビーがカミングアウトしましたが、両親は恐怖し、兄弟は警察に通報する様子が描かれていました。

カマラの告白が家族に受け入れられた事は素晴らしいことですが、ミュータントである事が発覚した娘と息子を守るために逃亡生活を強いられることになった家族を描いたX-MENドラマ「ギフテッド」(ディズニープラスで視聴)のように、政府がカーン家を狙うようになる展開も考えられるかもしれません。

母からのコスチューム

過去のMCUドラマの傾向からコスチュームの衣装が最終話になろう事は予測されていましたが、今回のエピソード6冒頭にて母ムニーバお手製のコスチュームをもらいました。

4話で登場したトフィーの箱に入っていたのは、カリームの赤いスカーフ、ワリードからもらった青いベスト、カマラの壊れたネックレスなどの要素が組み合わさり、コミックのミズ・マーベルを再現したデザインの衣装でした。

©MARVEL,Disney

なお、コミックではブルキニ(イスラム教徒が使う水着)を元にしたデザインとなっています。

↓ブルキニ参考映像

モスク

モスクに逃げ込んだブルーノとカムランでしたが、「ここは聖域だろ?」と考えるブルーノに「アメリカのモスクが?」とナキアは反論します。

これはアメリカだけでなく日本においても、フィクションではなく現実でもイスラム教徒はテロリストという偏見のもと、違法な捜査で監視されていました。その上東京高裁は「やむを得ない」としてムスリム原告らの主張を排斥しています。

ブルーノも一般的なアメリカ人の意識を代表するかのようにモスクは安全と考えていたようですが、ナキアは現実と同じようにマーベル世界でもモスクが安全ではないことを指摘し、高校へ逃げるように提案します。

間髪入れずに強制捜査に訪れたディーヴァーたちは、前回「土足厳禁」である事を注意されたことを無視し、モスクに乗り込んでいきます。シャイク・アブドゥラは「神が私のそばにいなくても、私が神のそばに。神はいつでも正しいのだから」とリンカーンの言葉を引用するも、ディーヴァーは「コーランを聞いている暇はない」と勘違いして偏見と無知を表現しています。

変装の定石

MCUで変装といえばS.H.I.E.L.D.製のナノマスクよりもキャップをかぶること。

かつてはスティーブ・ロジャースとナターシャ・ロマノフがS.H.I.E.L.D.(H.Y.D.R.A.)から逃げる際にもキャップで誤魔化し、キャロル・ダンヴァースがペガサス計画の基地に潜入する際にもフューリーからキャップが渡されました。

今回はシャイクがブルーノとカムランに「ハラム」と「ハラル」と書かれた帽子を手渡しています。ブルーノに渡されたのは「ハラム」と書かれた帽子で、これはイスラムの教義に則って「禁じられているもの」という意味、そしてカムランがかぶっている「ハラル」は「許されているもの」という意味になっており、ブルーノがイスラム教徒ではない事への暗喩となっています。

レッドダガーズ

カムランの保護をカリームに頼むカマラですが、その着信の直前のシーンでカリームは地図を見ています。

この変わった地図のレンズが示している場所はエピソード4でワリードが見ていた場所とは変更されており、今後の伏線となっている可能性が考えられます。

©MARVEL,Disney

レッドダガーズの任務は「敵から仲間を守ること」と説明されていましたが、5話でカムラン以外のクランデスティンが退場した事を考えると、「敵」とは何かという疑問が浮かび上がります。

レッドダガーズがアイシャを伝説的存在としている事と、5話でアイシャがダガーでイギリス兵を撃退していた事を考えると、この組織はアイシャが創始者である可能性も囁かれています。しかしアイシャがナジマとの対立を明確にしたのは死亡する前日であり、それ以前から組織を準備していたとするとそこに十分な理由があまりありません。

このあたりは「ミズ・マーベル」シーズン1では詳細に描かれなかった部分で、今後の展開に期待です。クランデスティンにはまだ生き残りがいるのか?それとも別の敵が存在するのか?カリームは地図を見ながら何を考えていたのでしょうか。

計画

学校に逃げ込んだカマラたちはナキアと合流。さらにTiktok撮影をしていたというゾーイも合流。1話ではナキアが「フォロワー10万人越えてから性格が最悪になった」という紹介をしていましたが、ダメージコントロールの聴取でナイトライトの正体を明かさなかったりと、いい友達であることが証明されています。

「計画はこう!」と1話のアベンジャーズコン参加作戦と同様の入り方で、対ダメージコントロールの戦略会議を始めると兄のアーミルも登場。これは2話の記事でもお伝えしたように、コミックのアーミルはカマラのデートにもついていくような人物である事を表現しているようでもあります。

突入許可

ディーヴァーが高校への突入許可を求めるのに対して、上司であるクリアリーは慎重な姿勢を見せます。というのもマスコミの目を非常に気にしており、それが理由で許可はおりません。

政府機関がヒーローやヴィランといった能力者と渡り合うには世論もまた大切です。世論からの避難を受ければ組織活動の維持は困難になっていくのは明白だからです。

クリアリーやディーヴァーがいかなる事情で能力者を目の敵にしているかはまだ描かれていませんが、ディーヴァーがこういった原理にまで考えが及んでいないということは、単純に浅はかなキャラクターなのか、あるいは目標以外が見えなくなるぐらい怒りや恨みといったネガティブな感情に支配されているのかもしれません。

ゾーイの能力

子供の考えたトラップという意味では「ホーム・アローン」を彷彿とさせながら、突入してくるダメージコントロールを撃退するカマラたち。しかしそれはメインの対抗策ではなく、ここの主役はゾーイでした。ゾーイはこの様子をライブ配信し、市民を味方につけていきます。

これは他のメンバーにはない、ゾーイだけのスーパーパワーです。

分身の術

カムランたちが同じキャップとパーカーを着用している事が原因で、バリーは「やつは分身の術を?」と困惑しています。コミックには分身の術を能力とするマルチプルマンというミュータントが存在し、X-Factorとして活動しています。

求めるものは自ずとやってくる

カマラとカムランが逃げ込んだ部屋は1話でも登場したゲイブ・ウィルソン先生の部屋。1話では現実を見るようにアドバイスをされましたが、当時ヒーローになることを夢見ていたカマラは4話、5話で言及された「求めるものは自ずとやってくる」の言葉どおり、ヒーローとなってこの部屋にもどってくることになりました。

ダメージコントロールとの対決

カマラのヌールの盾によって銃弾が無力化される事を理解したディーヴァーは、音波兵器を用いて鎮圧に乗り出します。映画「インクレディブル・ハルク」で登場した音波兵器はスターク製のものでしたが、今回登場した機器にロゴは確認出来ません。

暴走するカムラン

カムランが暴走し、現場に集まっていた市民たちの目は状況を悪い方へと向かわせる事をよぎらせます。

過去には「ブラックパンサー」でティ・チャラがユリシーズ・クロウを処刑しかけた所を配信されそうになったり、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」ではジョン・ウォーカーの暴走がライブ配信され、非難を浴びる事になりました。

しかしカマラが作り出したドーム状のシールドがカムランのパワーが市民に向かう事を防ぎました。嘆くカムランにナジマの思いを伝え、「どうすれば普通になれる?」と言うカムランに「普通なんて無いよ」と今回のエピソードのタイトルを回収します。

カマラは「与えられた力をどう使うかが大切」と付け加え、その力でカムランを逃します。

フィナーレ

事態が収束し、SNS上ではミズ・ナイトライトの話題で大盛りあがり。シャイクがいつからTiktokerなのかは不明ですが、ライブには1万4千を越えるいいねが付けられています。そしてルビーおばさんはそれを上回る2万6千いいねとなっています。

©MARVEL,Disney

ゲイブ先生は彼らに比べると駆け出しのようで300台におさまっています。隣の少年のアカウントが@MasterPaul616とここがEarth-616である事と関連付けられていますが、彼が何者かは不明です。

また、@TheRealGWW はコミック「ミズ・マーベル」原作者のひとりグウェンドリン・ウィローウィルソンさん。ゲイブ先生が1話のときにデスクに置かれたネームプレートにGWWと書かれていた事、アカウント名にGWWを使用している事に対抗しているのか、アカウント名に「Real」(本物の)と付けられています。

©MARVEL,Disney

そんな小ネタの多いTiktokを眺めていたカマラは正式な衣装を着た自分を見つめ直し、キャプテン・マーベルのコスプレをしていた1話からの成長を感じさせています。

ミズ・マーベル

何年も二人目の子供を授からなかったという父ユスフは、「カマラ」という名前がアラビア語で「パーフェクト」、ウルドゥー語で「ワンダー」や「マーベル」という意味だと告げます。そして「昔からお前は驚くべきミズ・マーベルだった」と言われ、父の言葉でヒーローネームの決定に至りました。

突然変異

アーミルが妹のスーパーパワーに嫉妬して自分にも力がないか調べてほしいと頼んでいたのは面白いですが、ブルーノはその調査の結果、カマラの遺伝子が他の家族とは異なっていると報告します。

このとき、英語では「like a mutation(突然変異のようなものだ)」という言葉が用いられ、BGMには「X-MEN’97」のテーマのワンフレーズが使用されています。

[nlink url=”https://mavesoku.com/mcu-ms-marvel-kamala-khan-dna/”]

つまり、カマラ・カーンがミュータントである可能性を示唆しているわけですが、これについてコミック「ミズ・マーベル」の原作者サナ・アマナトさんは海外メディア Empire Magazine とのインタビューで次のように語っています。

私たちは、以前からこの展開について話してきました。2012年か2013年、G・ウィローと私がカマラのキャラクターについて考えていた時、元々はカマラをミュータントにしたかったんです。だからこそ、今回の展開が実現しました。

コミックのカマラはインヒューマンとして能力を獲得していますが、そもそもそれ以前にはミュータントとしてのデビューが計画されていたようです。

2012年といえば映画「アベンジャーズ」が公開されたころで、この時代、ミュータントの権利は20世紀FOXが持っていました。新ヒーローのコミックデビューにあたって、勢いのある実写シリーズを意識するのは当然のこと。しかしミュータントとして描けばMCUには登場出来ないのは明白でした。おそらくはこういう理由でカマラはインヒューマンとしてデビューする事になったのではと推測出来ます。

しかし後に状況は変わり、ディズニーがFOXを買収したことで「X-MEN」や「デッドプール」などがMCUに組み込まれることになり、「ミズ・マーベル」実写化のタイミングで本来のプランであったカマラ=ミュータントに舵を切り直した可能性があるようです。

ただし、アマナトさんは同インタビューで「では(MCUの)カマラはミュータントですか?」という質問に対し、「それはまだ分かりません。それは分かりませんよ、みなさん!私が分かっていることと今言えることは、私たちがミューテーションという言葉を使ったということだけです。ミューテーションという言葉の大ファンとしては、多くの優れたストーリーテリングの扉を開くことになると思っています。」と今後に期待して欲しい旨を述べました。

キャプテン・マーベル

映画「ザ・マーベルズ」のためにキャロルのシーンがあるだろうと考えられていたクレジットシーンですが、ファンの願い通りキャプテン・マーベル/キャロル・ダンヴァースが登場しました。

初期のコミックではカマラがキャロルに「変身」したこともありますが、このシーンは「変身」ではなく居場所を交換したとプロデューサーが説明(from Variety)しています。

2話の記事でマーベルのバングル系アイテムについて少し解説しましたが、コミックのネガバンドはキャプテン・マーベルとサイドキックのリック・ジョーンズの位置を交換したことがあり、今回のシーンに似ていると言えます。

一方でカマラがヌールのエネルギーを視覚化、固定化する様子はクアンタムバンドのようでもあり、MCU版ではふたつのバングルを融合させている可能性も考えられそうです。あるいは片側がネガバンドとして効果を宿し、もう片側がクアンタムバンドとして機能しているかもしれません。

また、キャプテン・マーベルのコスチュームデザインが初期の頃に近くなっています。

「キャプテン・マーベル」の頃は首元から鎖骨下、肩部分が赤色でそれ以外が青を基調としており、これはモニカ・ランボーがデザインしたものでした。「キャプテン・マーベル」のポストクレジットシーンではフューリーのポケベルによって地球に戻ったキャプテン・マーベルがほんのすこし描かれ、肩の部分が金色になっています。

その後、「アベンジャーズ/エンドゲーム」の決戦や「シャン・チー/テン・リングスの伝説」では主に赤と青の配色が逆になったデザインになっています。

ドラマ「ワンダヴィジョン」でモニカがキャプテン・マーベルの話題に対して見せた不満そうな表情が配色の変更によるものかどうかは不明ですが、「ザ・マーベルズ」でモニカが元のデザインに戻した可能性もあるのでしょうか?

残された謎

展開的には清々しい終わり方でしたが、置き去りになっている謎もいくつか存在しています。

・カマラが初めてバングルを装着したシーンで垣間見た人たちはヌールディメンションで今なお生活している人たちなのでしょうか?

最終的にヌールディメンションが正確に描かれる事がなくシーズン1が終了となり、クランデスティンの世界について詳しく知ることは出来ませんでした。

・アイシャやナジマたちクランデスティンはなぜ追放されたのでしょうか?

こちらも不明のままで、クランデスティンもほとんど退場していまい、知る機会がなくなった可能性も高そうです。

・「寺院から来た男」は何者で何を知っていたのでしょうか?

アイシャたちがバングルを発見した場所にテンリングスの紋章があった事から、シュー・ウェンウーの事を指している可能性が高そうですが、彼がバングルの元へクランデスティンを案内する理由があまりありません。その時点でヌールディメンションに世界が侵食されていた可能性があり、ウェンウー自体は世界の破滅を企んでいたわけではないので、バングルの詳細について知らなかったか、そもそもウェンウーではない可能性も十分ありそうです。

・レッドダガーズの敵とは誰なのでしょうか?

クランデスティンはカムランを残して全滅しているような描写ですが、レッドダガーズは活動を続けている様子です。カムランを保護した以上、残された脅威は一見なさそうですが、生き残りや別の敵について今後言及されるのかもしれません。

・ダメージコントロールの目的は?

今のところ組織の全体像が見えず、クリアリーやディーヴァーが個人的な理由で動いていたのか、組織として何らかの任務をおっているのかが不明です。「ワンダヴィジョン」で未だに効力がある事が判明したソコヴィア協定もそうですが、ミズ・マーベルに捜査の手が伸びて、キャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンや「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」で街中で大立ち回りしたドクター・ストレンジ達がお咎めなしだとちぐはぐ感が出てきてしまいます。このあたりも今後言及されていくのでしょうか?

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ドラマ「ミズ・マーベル」シーズン1はディズニープラスで配信中です。