マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のドラマ「アイアンハート」シーズン1の最終回の配信を終え、製作総指揮を務めたライアン・クーグラーさんやゾーイ・ナーゲルハウトさんらが、メディアインタビューで開発当初の計画について明かしました。
※これより先は「アイアンハート」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。
ドラマではザ・フッド/パーカー・ロビンスの呪われたマントの由来について、ゼルマ・スタントンが「50%の確率でドルマムゥ」だと説明していましたが、これは実際にコミックではそうでした。パーカーはドルマムゥが作ったマジックアイテムを盗み出し、利用しているヴィランでした。
海外メディア Variety とのインタビューで、ゾーイ・ナーゲルハウトさんは当初はコミックどおりドルマムゥが黒幕の予定だったと説明しています。
コミックの観点から見ると、パーカーの力はドルマムゥに由来しています。ドルマムゥもMCUでは非常に重要なキャラクターであり、一緒に作品作り出来ればとてもエキサイティングだったでしょう。しかし、展開していくうちに、メフィストの方がこの番組のテーマに合致することに気づきました。
野心や代償、そして欲しいもののために何を犠牲にするかといった場面に深く入り込むことで、彼は登場人物たちの、特にリリの旅を結びつける興味深く高められた方法を提示してくれたので、彼を登場させることはほとんど考えるまでもありませんでした。
ライアン・クーグラーさんはスパイダーマンを引き合いに、リリの物語にメフィストが関与した今回のドラマについて語っています。
面白いことに、2016年にジョン・ワッツに初めて会った時、彼が「スパイダーマン:ホームカミング」をやっていた頃は、スパイダーマンはまるで地下室レベルで、街の悪党たちと戦っているような感じでした。その後、「ノー・ウェイ・ホーム」の頃には、彼はドクター・ストレンジと対峙したり、様々な現実を経験したりしています。
「ワンダヴィジョン」や「アガサ」で彼(メフィスト)に出会わなかったことが、本当に素晴らしい。ストレスに苛まれた若き黒人の天才を通して彼に出会う。番組を観ると、『ああ、いつもこうやって彼に出会うんだ』って思う。「ロキ」ではそうはなりませんでした。彼はトリックスターで、そういう風に行動する。彼がいるのは、シカゴのピザ屋、誰も予想もしないような場所なんです。
「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」でリリ・ウィリアムズをデビューさせたライアン・クーグラーさんは、リリの今後が「ブラックパンサー3」へと続くのか、それとも「アイアンハート」シーズン2に続くのかと質問されると、明確な回答を避けました。
チナカ(脚本家)が次に何を仕掛けてくるか、ケヴィンが次に何を仕掛けてくるか、分かるでしょう? 観客はきっとあの結末を受け入れるだろうし、あのキャラクターたちにまた会えるのが待ちきれませんよ。
「アイアンハート」が数年前に制作を終えていた事を考えると、リリの物語の続きがどこになるかは既に決まっている可能性が高そうです。
リリがあの状態で「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」に参加するのかという事も気になる所ですが、今のところ、ドミニク・ソーンさんが出演するとは発表されていません。
ドラマ「アイアンハート」は映画「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」の後日譚として、世界に名を刻むことを決意したリリが故郷シカゴに戻り、テクノロジーと魔法が対決する作品。アイアンスーツを製作するという彼女の独自のアプローチは素晴らしくも、その野望を追求する中で、彼女は謎めいていながらも魅力的なパーカー・ロビンス、通称「ザ・フッド」と出会うことになります。
「アイアンハート」は「ブラックパンサー」シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を担当、脚本は「スノーピアサー」のチナカ・ホッジさんが執筆。
アンソニー・ラモスさんがヴィランのザ・フッド(ザ・フード)を演じる他、「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」のオールデン・エアエンライクさんがジークを演じています。その他、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」からMIT職員役のジム・ラッシュさんが再登場します。
ドラマ「アイアンハート」は 2025年6月24日 よりディズニープラスで配信中です。