【ネタバレ注意】映画「エターナルズ」、ミッド&エンドクレジット解説

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MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」が本日 2021年11月5日 に日本公開され、フェーズ4初の新チームが紹介されました。事前に監督が発表していた通り、本作にはミッドクレジットシーンとエンドクレジットシーンのふたつが用意されており、この記事ではそのふたつに関して解説をしていきます。

※これより先は「エターナルズ」のネタバレを含んでいます。ご覧の際はご注意ください。

宇宙から地球へと到来し、7000年間に渡って陰ながら地球人を守ってきた10人のエターナルズたち。本作ではそんな彼らが地球に迫る新たな脅威へと立ち向かう姿が描かれています。

ミッドクレジットとポストクレジットを解説する前にエンディングを少しおさらいしておく必要があります。

「敵」を倒したエターナルズたちのうち数人は地球での日常に戻り、数人は宇宙へ他のエターナルズたちの捜索へと旅立って行きます。地球に残ったセルシはデインとのデートを楽しんでいましたが、地球の空に異変が起き、エターナルズの創造主であるセレスティアルズのアリシェム・ザ・ジャッジが姿を表しました。

アリシェムは今回の行動を問題視し、地球に残っていたエターナルズたちは連行されてしまいます。そして彼らの記憶を再確認し、地球に審判を下すとしました。セルシに何かを打ち明けようとしていたデインはただ呆然と立ち尽くし、地球人はパニックに陥る流れでエンディングが終わります。

ミッドクレジットシーン

ミッドクレジットは宇宙へ他のエターナルズたちを探しに出かけたセナ、マッカリ、ドルイグが登場しています。彼女たちは地球人に愛想をつかしたり、地球には特に未練のないメンバーでした。

宇宙船ドーモの中で地球にいるセルシたちの異変を感知した三人は地球に引き返そうとしますが、突如の来客が訪れました。テレポートで現れたのはひどく酔ったトロールで、続いてやってくる人物の紹介を始めます。「タイタン星の王子」「サノスの弟」「ハートのジャック」「ブラック・ロジャーを倒した」「偉大なる冒険家」と矢継ぎ早に二つ名を並べ、そこで登場したのはスターフォックス/エロスと名乗るエターナルズでした。エロスはセルシたちがピンチであることを告げ、セレスティアルズと交信するための珠を見せ、居場所を知っていると告げてミッドクレジットシーンは幕を閉じます。

ピップ・ザ・トロール

トロールの名はピップ。コミックに登場するピップ・ザ・トロールです。コミックのピップはアダム・ウォーロックというヒーローの友人で、MCUでは初登場となるキャラクターです。

ピップはアダムやガモーラが所属するインフィニティ・ジェムを監視するチーム「インフィニティ・ウォッチ」のメンバーの一人でしたが、近年のコミックではヨンドゥのラベジャーズなどにも参加しているキャラクターです。

スターフォックス/エロス

ピップの紹介どおり、タイタン星の王子であり、サノスの弟にあたるエターナルズです。世界的な人気バンドであるワン・ダイレクションのメンバーで、歌手兼俳優としても活躍するハリー・スタイルズさんが演じています。2017年公開のクリストファー・ノーラン監督の映画「ダンケルク」でアレックス役を演じました。

エロスが登場する事はニューヨーク・ポストなどのメディアでもネタバレされており、ある程度聞き耳を立てているファンであれば事前に広く知られてしまっていました。

コミックのエロスは別名スターフォックス。エターナルズの一人で、アベンジャーズに所属したこともあるヒーローです。自由奔放な性格で、両親から忌み嫌われたサノスにさえも比較的寛容で、サノスに対する殺意や憎悪はなく、兄弟として親戚づきあいをするキャラクターです。

訓練を好まない自由な性格から他のエターナルズより戦闘力は低いとされていますが、ギリシャ神話の性と愛の神エロースのベースになったとされるエロスは周囲の人々に幸福感を与える特殊な力を持っています。また、特定の人物同士の心をつなぎ、感情や気持ちを互いに感じさせることが出来ます。

エロスはシー・ハルクと恋人関係にもなっています。

今後の展開は?

「エターナルズ2」ではセルシ達の救出から入る事は間違いなさそうですが、特にピップの登場によって「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズとクロスオーバーしていく可能性が高くなりました。2023年公開の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3」ではアダム・ウォーロック役にウィル・ポールターさんがキャスティングされた事が監督と本人から公表されています。

エロスもコミックベースで考えればドラマ「シーハルク」での登場を期待したいところですが、セルシ達の事を考えると地球でのんびり恋愛している暇はないかもしれません。しかしエロスは自由な性格ですから、セルシたちの事はセナ達にまかせて地球でのんびりしてしまう可能性も充分にありそうです。

ポストクレジットシーン

エンドロールの後、ポストクレジットシーンは、ロンドン自然史博物館の一室。ここに勤めているセルシの恋人デイン・ウィットマンが大きな木の箱の前に立っていました。

ためらいながらもデインが木の箱を開くと、そこには包帯のようなもので封印されているように見える剣が収められていました。デインが手を伸ばすと刃が光りざわめき、デインが剣を持ち上げようとしたその時、画面の外から「いいのか? ウィットマン」と聞こえるのでした。

ここでこのキャラクターのフルネームがデイン・ウィットマンであることが初めて明らかになります。デイン・ウィットマンは、コミックでブラック・ナイトと呼ばれるヒーローになるキャラクターです。

ブラックナイト/デイン・ウィットマン

コミックのデイン・ウィットマンは三代目ブラックナイトとなったキャラクターで、エンドクレジットシーンで登場した剣はブラックナイトのパワーソースである呪いの剣「エボニーブレイド」だと考えられます。

コミックではアーサー王に仕えていたパーシー卿が初代ブラックナイト、そしてデインの叔父が二代目ブラックナイトでした。しかし叔父のネイサン・ギャレットは呪いの力でヴィランとなり、死の間際に自らの行いを反省して、デインにブラックナイトの称号とエボニーブレイドを託しています。そして叔父が犯した罪を償うためにヒーローとして戦いに身を投じる事になります。

今後の展開は?

今回の映画では叔父が生きている事が判明していますが、デインとの関係に問題があるという描写がありました。デインはセルシに家系の秘密を明かそうとしていましたが、アリシェムの介入によって視聴者もその秘密を聞く機会が失われてしまいました。

おそらくはコミックの設定をかなりの割合でなぞっており、叔父はある程度のヴィラン活動をした結果、二人の仲に問題が発生している事が考えられます。エボニーブレイドは既にデインの手元にあることから、今後ブラックナイトとして改めてデビューする可能性が高いですが、呪いを克服出来なければヴィランになる可能性もあります。

劇中ではドクター・ストレンジの名前を出すなど、魔法への興味を示していたデインですが、コミックでは征服者カーンとアベンジャーズの戦いに加勢した際に呪いの力に飲み込まれそうになったところをドクター・ストレンジに助けられています。

そして気になるのはデインに声をかけた謎の男。

「ミスター・ウィットマン」と声をかけた所から考えて、姓が違うとしても叔父が甥に声をかけているとは考えにくく、ネイサン・ギャレットが来たとは思えません。しかし相当な事情通ではあるようです。

とすると、フューリーの手のものか、あるいはコンテッサ・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌことヴァルの手のものと言った所でしょうか?

※追記 謎の声の主について、監督がインタビューで吸血鬼ハンターのブレイドである事を明かしました。

今後はドクター・ストレンジとのクロスオーバーなどを考えながら、デインのヒーローあるいはヴィランデビューが描かれる作品が開発されそうな期待をさせて、エンドクレジットシーンは終わります。


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今回のふたつのおまけシーンはそれぞれ別の作品へと派生しそうな展開でした。エロスとブラックナイトはどちらもアベンジャーズに加入したことがありますが、MCUでは現状でアベンジャーズが機能していない所も気になる所です。これらの新メンバーを加入して新たなキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソン率いる新たなアベンジャーズが結成されるのでしょうか?

映画「エターナルズ」は 2021年11月5日 より公開中です。