マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「エターナルズ」では全世界で4億200万ドルというMCUの中では少ない興行収入で幕を下ろしました。コロナ禍で公開されたという不利な点もあり、同時期の「デューン」と同程度の数字だった事を加味してもそれほどひどくはないはずですが、それでも当時はかなり酷評されました。
この「エターナルズ」でキンゴを演じたクメイル・ナンジアニさんは当時の世間の反応について次のように語っています。
コロナの直後に公開されたので、1年半も家にこもって『これが公開されたら…』とばかり思っていました。でも公開された映画は、酷評され、興行成績も振るいませんでした。ひどく打ちのめされたんです。その時、『ああ、この状況を理解するにはセラピーに行かなきゃ』と思ったんです。
この映画の制作前に、ナンジアニさんはかなりの契約を交わしていた事も明かしました。
「これが今後10年間の私の仕事になるんだ」って思っていました。6本の映画に出演する契約を結びました。ビデオゲームにも出演する契約を結びました。テーマパークのアトラクションにも出演する契約を結びました。そういうの全てに出演契約をさせられるんです。「わかった、じゃあ毎年マーベル映画に出演して、その合間に自分の小さなことをやる。何でもやりたいことをやるんだ」って考えていました。
世間から酷評され、契約も果たされていませんが、あらためて誇りに思っているとナンジアニさんは言います。
そんなことは何も起こらなかったんです。私にとって本当に衝撃だったのは、自分の自尊心が自分の作品に対する他人の反応に大きく左右されていることに気づいたことです。人々はこれよりずっと大きな問題を抱えているんでしょう。
レビューを信じるなら、「エターナルズ」にはちょっと登場人物が多すぎたと思います。でも私はこの映画が大好きです。とても誇りに思っています。
「エターナルズ」ではいくつかの伏線がはられたまま終了し、最近はそのうちのひとつが「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」へと接続されていました。
今後のエターナルズに何が待ち受けているかは不明ですが、新しいクロスオーバー映画の噂も報じられています。
今のところ「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」までに何かが起こるという話は耳にしませんが、彼らの再登場は次のサーガに持ち越されていくのでしょうか。
映画「エターナルズ」はディズニープラスで配信中です。