マーベル・スタジオ制作のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」の脚本を担当したマイケル・ウォルドロンさんが、海外メディア Rolling Stone とのインタビューにて、本作で描かれたストレンジの第3の目について言及しました。
ウォルドロンさんは本作がハッピーエンドで良いのか?という疑問を元に、古典的なホラー映画へのオマージュを込めた結末にするよう決めた事を明かしました。
「本作はハッピーエンドのような気がしたんです。『たくさんの悪いことが起こる映画なのに、ここではハッピーエンドになったような気がする。』という感じに。私たちはそれが正しいとは思えませんでした。1作目でモルドがストレンジに警告した「ツケが回ってきた」という言葉をずっと考えていたんです。ウォンが『お前は自分の死体に憑依したんだ』と言いました。ストレンジには何か罰が当たるのでしょうか?ホラー映画で最後にどんでん返しがあるのは、うなずけますね。」
また、別のメディア ScreenRant とのインタビューでは「モルドが1作目で警告したように、ツケが回ってきたのです。彼は自分の死体に憑依するためにダークホールドを使用し、ダークホールドは大きな犠牲を払います。このタグが問いかけているのは、スティーブンはその闇を受け入れているのか、ということなのでしょう。それは彼にとって何を意味するのか?彼はクレアと出会い、暗黒次元に取り憑かれたように、どのような道を歩んでいくのか?」と語りました。
さらに Vanity Fairとのインタビューではドクター・ストレンジが闇を受け入れたらどうなるだろうと問いかけました。
「(結末は)二重の意味で興奮しました。ストレンジがこの闇を少し受け入れたとしたら、どうだろう?このヒーローにとって、それはどのような意味を持つのでしょうか?それ自体、興味深い問いかけです。ここでクレアがこう言った、『あなたがインカージョンを引き起こしたのです。ワンダがやらないことを望んでいたことをやってしまった。一緒に解決しないとね。』そう、これからの冒険をちょっとだけ予告しているような感じだったんです。」
これらの説明によると、あの第3の目はダークホールドを原因とした、ドクター・ストレンジへの罰やツケの象徴として描かれたものであるようです。しかし現状では見た目が気持ち悪いという事以外に、ワンダやシニスター・ストレンジのように精神が蝕まれている様子もなく、あの目自体に千里眼などの有用な能力があるかどうかも不明となっています。さらにワンダやアガサ・ハークネスに目がない事について、あらたな説明にも期待です。
あの目が原因で今度はドクター・ストレンジがヴィラン化していく可能性はあるのでしょうか?
次のストレンジの登場予定は明確にはなっていませんが、あの第3の目は「ドクター・ストレンジ3」などで描かれていく事になりそうです。
映画「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」は劇場公開中です。
ソース:‘Multiverse of Madness’ Screenwriter Wanted Tom Cruise to Play An Alternate Iron Man 、 Michael Waldron Interview: Doctor Strange In The Multiverse Of Madness 、 The Illuminati World in Doctor Strange Is Even Darker Than It Seems