MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」(2011年)から映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年)までキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースを演じたクリス・エヴァンスさんが、今後のMCUへの復帰の可能性についてあらためて語りました。
ピクサー最新作「Lightyear(邦題:バズ・ライトイヤー)」の主人公ライトイヤーの声を担当するクリス・エヴァンスさんが海外メディア Comicbook.com とのインタビューに応じ、今後のスティーブ・ロジャースについて質問され、次のように回答しました。
Chris Evans opens up about returning as Captain America!
— Phase Zero – MCU (@PhaseZeroCB) June 10, 2022
“It would be a tall order.” #Lightyear pic.twitter.com/ZsbAGANXGr
それは、みんなが見たいもののようです。誰も失望させたくないから、難しいですね。こんなにいい走りができて、本当に幸せです。スティーブは僕にとってとても貴重なものなんです。次をやるなら完璧でなければなりません。僕にとってとても大切なものにガタがくるのが怖いんです。あの役は、私にとってとても大切なものなのです。だから、もう一度やるのは大変なことなんです。
また、The Hollywood Reporter とのインタビューではキャプテン・アメリカとライトイヤーの類似性についても語りました。
エヴァンスさんは「キャラクター自体は、責任感やリーダーシップという点で、似ている部分がたくさんあります。でも、まったく違う男たちだから、役に立つものは使い、キャップをキャップたらしめているものは残すんです。」と述べています。
キャプテン・アメリカもライトイヤーも危険なミッションに乗り出すヒーローであり、チームのリーダーという共通のポジションにいるキャラクター。共通するファクターを取り出し、それぞれの個性を残すように意識した事を明かしました。
さらに Variety とのインタビューでは、ライトイヤーと「トイ・ストーリー」でティム・アレンさんが演じたバズ・ライトイヤーは違う人物であり、演技するのは簡単ではなかったことを次のように語っています。
「あの象徴的なセリフ “to infinity and beyond “(吹替:無限の彼方へさあ行くぞ)を最初にやらなければならないのは大変なことで、プレッシャーがあるから、恥ずかしげもなくティム・アレンの真似をしてしまうんです。でも、アンガス(・マクレーン)をはじめピクサーのみんなはとても協力的で、彼らに導いてもらいながら、最終的にはティム・アレンを青写真にしながらも、雪の中で自分なりの足跡をつけて、自分なりの解釈を見つけてみるくらいの心地よさがありました。」
前シリーズのライトイヤーとの違いを演じる難しさに共感できるのは、ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」で新たなキャプテン・アメリカを演じたアンソニー・マッキーさんかもしれません。スティーブ・ロジャースとサム・ウィルソンの違いを出しながらも、キャプテン・アメリカという共通項を演じるのは、今回のクリス・エヴァンスさんにも似た状況となっています。
「エンドゲーム」の老人姿を最後に行方が分かっていないスティーブ・ロジャース。MCU内の都市伝説では月にいるとも言われていますが、「キャプテン・アメリカ4」や「アベンジャーズ5」などで「完璧」な脚本が用意されれば、戻ってくる可能性はあるようです。
ちなみにクリス・エヴァンスさん演じるライトイヤーの吹替は鈴木亮平さんであり、MCUでスティーブ・ロジャースの声を担当した中村悠一さんではありません。鈴木亮平さんも「以前のおもちゃのライトイヤーと人間のライトイヤーとの違いを意識して演じた」事をインタビューで明かしていますが、キャプテン・アメリカとの違いを楽しみたい方は英語版で御覧ください。
映画「バズ・ライトイヤー」は 2022年7月1日 劇場公開です。