映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」のキャラクター批判に対してマーベル・スタジオが声明を発表

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D23 Expo 2022で発表された、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」に新登場する事になったイスラエルの新たなヒーロー「サブラ」。シラ・ハースさんが演じるこのキャラクターに対する批判が高まっている事に対し、マーベル・スタジオは海外メディア ニューヨーク・タイムズの取材を通して声明を発表しました。

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スタジオは「私たちのキャラクターやストーリーはコミックからインスピレーションを受けています。それらは常にスクリーンや今日の観客のために再構築され、映画製作者は40年以上前にコミックで初めて登場したキャラクターSabraに新しいアプローチをとっています。」とコメントを発表。コミック通りのキャラクターにはならないことを明確にしました。

コミックのサブラはイスラエルのミュータントであり、政府に仕えるエージェント。政府の指示で紛争に介入してきた彼女はイスラエルにとってはヒーローでしたが、敵対国からすればそうではありませんでした。

こういった背景をもつ彼女が果たしてヒーローと呼べるのか、という議論が勃発しており、D23で発表された直後から一種の騒動になっていました。

H.Y.D.R.A.に洗脳されていたバッキーやレッドルームに洗脳されていたナターシャやエレーナなど、シーンとして描かれていないだけで、ヒーローとは呼べないような残酷な任務をこなしてきたのは想像に難くありません。にも関わらず彼らは現在ヒーローとして受け入れられている中、サブラに関してはデビュー前から攻撃される異例の事態となっています。

MCUはコミックを元にしていますが、キャラクターは実写向け、そして現代向けに常にアレンジされています。1939年にタイムリーコミックスとして始まったマーベルには約80年の歴史があり、当時は問題なかった表現でも現代にそぐわないものも多く、それらの要素が排除、変更される事は多々あります。

通常これを事前に告知する事はほとんどありませんが、今回は騒ぎの大きさを鑑みて、事前にキャラクターがコミックの設定から変更される事が発表されました。

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映画キャプテン・アメリカ:ニューワールド・オーダー」は 2024年5月3日 米国にて劇場公開予定です。

ソース:With an Israeli Superhero, Marvel Wades Into an Intractable Conflict