マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ブラックパンサー3」について、過去作でワカンダのラモンダ女王を演じてきたアンジェラ・バセットさんが、ラモンダは「ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー」で死亡したにも関わらず、再演の可能性について語りました。
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「ミッション・インポッシブル/ファイナルレコニング」のプレミアイベントに参加していたアンジェラ・バセットさんは「ブラックパンサー」での共演者、エリック・キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンさんとの再共演と関連して「もしかして(ブラックパンサー)3作目も?」と質問された際に「それは素晴らしいですね」と再演に意欲を見せました。
「それを受け入れるつもりですか?」との質問に対しては「ええと、アンセストラル・プレーン(祖先の平原)?私はそこにいるかもしれません。わかるでしょう?ありえます、絶対にそうだと思います。」と回答。
そして誰もがそう望んでいるでしょうと、ラモンダの再登場の可能性をほのめかしました。
1作目「ブラックパンサー」ではティ・チャラがアンセストラル・プレーンにて父であるティ・チャカと再会。ご先祖様達も姿をあらわしていました。
しかし2作目では、ワカンダの伝統を軽視していたシュリは平原に行くことが出来ず、家族と再会する代わりにキルモンガーとの再会を果たしていました。
ラモンダが3作目時点で平原にいることは十分に有り得そうですが、シュリはそこで家族と会えるのでしょうか。
シュリが平原を訪れるような事があれば、両親と再会するシーンが実現しますが、今度はそこにティ・チャラが出てこない理由が必要になってくることでしょう。
「ワカンダ・フォーエバー」の冒頭でティ・チャラが病死し、映画に登場しなかったのは演者のチャドウィック・ボーズマンさんが亡くなったからであり、そのために止むなく脚本を大幅変更しています。せっかく役者不在という現実的な問題を回避したのに、続編で再びその問題に近づいてしまうのでしょうか。
ラモンダとシュリが再会するためには、想像よりも多くの課題が残されている可能性がありそうです。
「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」や「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」でティ・チャラがリキャストされるという噂がある中で、今年の2月、スタジオの副社長はこの噂を否定しました。
「ブラックパンサー」で称賛されたチャドウィック・ボーズマンさんを切り捨てるような事はしたくないという姿勢をマーベル・スタジオがアピールする一方で、ボーズマンさんの兄弟は「彼ならリキャストを望んでいるだろう。」とコメント。ボーズマンさん本人も生前にティ・チャラを「ジェームズ・ボンドのように様々な人が演じたくなるようなキャラにしたい」と語っていました。本人と親族の意思を重視するべきだとの意見も多く、ファンもティ・チャラをリキャストするべきかしないべきかで分断されています。
アンセストラル・プレーン(祖先の平原)によってワカンダでは他にない独特の展開を描くことに成功している一方で、これが足かせになってティ・チャラを物語から完全に切り離すことが出来ておらず、3作目でどのように扱われていくのか注目となっています。
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