マーベル・スタジオが開発中のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」はルッソ兄弟監督の起用が昨年のコミコンで発表され話題となりましたが、ディズニーとマーベルの上層部はこの起用に懸念を示していると報じられました。
ルッソ兄弟監督はこれまでにMCUで「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」、「アベンジャーズ/エンドゲーム」を手掛けて、それぞれレビューにおいても興行収入においても高い評価を獲得しました。
しかし「エンドゲーム」以降、マーベルを離脱したルッソ兄弟監督は映画9作とドラマ1作を手掛けたものの、高評価を獲得したのは2022年(日本では2023年)公開の映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」ぐらいなもので、直近のNetflixの「エレクトリック・ステート」は批評家から酷評(Rotten Tomatoesで15%という悲惨な評価)されています。
ディズニーとマーベルの上層部はルッソ兄弟を「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」と「シークレット・ウォーズ」の監督に起用するという決定に疑問を抱くようになっていると、海外スクーパーのダニエル・リヒトマン氏が次のように報告しています。
「上層部はルッソ兄弟が次の2つのアベンジャーズ映画を監督することに懸念を抱いている。しかし、現段階では彼らを交代させるという選択肢はないので、ケヴィン・ファイギはプロジェクトを綿密に監督し、脚本が完璧ですべてが順調に進むようにするつもりだ。ファイギはこれまで以上に彼らに直接関与するつもりだと聞いている。」
「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は撮影開始を待たずにすでに12億円ほどの予算を使っているともされており、「キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド」の苦戦とあわせて、ファイギ社長が「ドゥームズデイ」に直接関与して慎重に制作されていくようです。
「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」はロバート・ダウニー・Jrさんがドクター・ドゥームを演じると公式発表されている他、ドクター・ストレンジ役のベネディクト・カンバーバッチさんが出演を認めています。
また、シーハルクの登場も可能性が高くなったと報じられています。
映画「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」は 2026年5月 公開予定、映画「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」は 2027年5月 公開予定です。