ウォルト・ディズニー社のボブ・アイガーCEOが、本日の第4四半期の業績報告の電話会議で、AIを用いたコンテンツを準備中だと発表しました。アイガー氏は、スタジオは「いくつかのAI企業と興味深い話し合い」を行っており、その話し合いは「非常に生産的」だったと述べています。
海外メディア THR によると、アイガーCEOはディズニーがAIの利用を通じて何を達成したいかについて、「自社の知的財産や創造力の原動力の価値を守るだけでなく、ディズニーの技術を使って消費者とのエンゲージメントを高める機会を模索している」と説明。
社内では、「AI導入によって効率性と効果性が向上する可能性がある」と述べており、映画やテレビ番組の制作、オフィスのワークフロー、キャストへのサポートに影響を与えることを示唆しました。しかし、ディズニーはAIを人間のスタッフに代わる手段として活用するのではなく、キャストや従業員と協議を重ね、 AIを最大限に活用する方法を模索していると言います。
ディズニーの最優先事項は「当社の知的財産(IP)を守ること」であり、彼らが「IP保護の必要性を反映した合意に達すること」を望んでいるとアイガー氏は語りました。つまり、ディズニーは、第三者が自社のフランチャイズやキャラクターを悪用する前に、自らの管轄内でその権利をユーザーに提供したいと考えているようです。
ストリーミングに目を向けると、アイガー氏は「当社の直接消費者向けプラットフォーム全体にAIを展開する驚異的な機会」を指摘し、「2019年にディズニープラスを開始して以来、製品の観点からも、技術の観点からも、最大かつ最も重要な変化」を約束。
これには、フォートナイトの開発元であるEpic Games がサポートするプラットフォーム上の「ゲームのような機能の数々」が含まれると言います。
アイガー氏はさらに、「AIによって実現できることとして、私たちが本当に興奮していることは、Disney+のユーザーに、ユーザー生成コンテンツを作成したり、他の人が作成したユーザー生成コンテンツ(主に短編)を視聴したりする機能を含め、より魅力的な体験を提供できることです」と付け加えました。
これにより、会員はミッキーマウスがアベンジャーズに参戦するような独自のショート映画を制作出来る可能性があるようです。もちろんキャラクター性を破壊したり、逸脱してしまわないような何らかの制限措置は加えられるものとも予想されます。
これに関する具体的な時期や内容、追加料金の有無などは今後の発表に注目です。
ディズニーは本日、ディズニープラスだけで380万人の加入者を獲得したことで、ストリーミング収益が増加したと発表。また、2026年には2025年より10億ドル多くコンテンツに投資する計画も発表しました。
