20世紀FOX制作のマーベル映画「ファンタスティック・フォー」(2005年)とその続編(2007年)でミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズを演じたヨアン・グリフィズさんが、海外メディア Vulture とのインタビューで制作予定だった3作目の映画について語りました。
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」の影響なのか、現在、北米のディズニープラスのストリーミングトップ10には2005年の「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」と 2007年の「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」がランクインしています。
その2作でチームリーダーのリード・リチャーズを演じたヨアン・グリフィズさんが当時を振り返り、リードがヒュー・ジャックマンさんが演じるウルヴァリンに変身するシーンが削除された事がとても残念だったと語りました。
「なぜあれが映画に採用されなかったのか分かりません。偉大なヒュー・ジャックマンに敬意を表することができて本当に嬉しいシーンでした。俳優としての彼と、彼が演じるウルヴァリンが大好きですから。」
「どこかでそのシーンが見られる可能性があって嬉しいです。あれは再撮影だったんですが、私はバンクーバーのスタジオにいて、ジェシカはニューヨークにいたので、実際には一緒にいなかったんですが、完璧に息が合っているんです。」
リードとスーの会話のシーンですが、実際には二人別々に撮影して合成したものだという裏話も披露しました。
また、撮影準備も整っていながらキャンセルされた3作目の映画について次のように語っています。
「当初は3作目を作るつもりでした。2作目も1作目と同じくらい成功し、ファンにも同じように楽しんでいただけたと思います。特に、あの映画でダグ・ジョーンズ(シルバーサーファー役)と仕事をしたのは楽しい時間でした。彼は素晴らしいアーティストであり、動きの分野におけるエキスパートです。キャラクターに肉体的に命を吹き込む人物を見たいなら、彼には敵いません。だから、確かにそういう勢いはあったし、計画では映画を3本作る予定でしたが、これらの決定は私のコントロールの範囲外なんです。」
3作目がキャンセルされた理由や、その内容については言及されませんでしたが、当時の20世紀FOXが何らかの理由でこの計画をキャンセルしてしまったようです。
ヨアン・グリフィズさんが出演した2作は優れたレビューとは言えませんでしたが、1作目は1億ドル以下の制作費で3.3億ドルを稼ぎ、2作目は1.3億ドルの制作費で3.2億ドルを稼いでおり、スタジオにとっては悪くなかった作品のはずでした。
そして話はこの2作で共演した義弟ジョニー・ストーム役のクリス・エヴァンスさんがMCUの映画「デッドプール&ウルヴァリン」で同役を再演した事に言及。
「大声で笑って、ただただ嬉しくなりました。クリスがジョニーを演じたことへの美しいオマージュです。確かに彼はキャプテン・アメリカとして愛されていますが、ジョニー・ストームとしても愛されていました。」
そしてジョニーと同様にリードがMCUに再登場する可能性について質問されると、「(アベンジャーズの)新作には出演しません。ファンは、この世界のまだ脚本も撮影もされていない特定のシーンに私が出演するだろうと信じてくれていますが。でも、『デッドプール』のクリスのように、以前の俳優が登場するというアイデアは既に導入済みだし、ミスター・ファンタスティックがジョン・クラシンスキーの姿で登場したこともあったと思います。だから、ミスター・ファンタスティックの再出演のオファーはまだ来ていません。でも、どうなるかは分からないからね。」と噂を否定しつつ、オファー次第で実現する可能性は残されているとし、再演の意志はある事を認めました。
コミックファンは「アベンジャーズ:ドゥームズデイ」か「アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ」のどちらかでこの映画のトラブルを解消するためにマルチバース中のリード・リチャーズが集合するリード評議会が開催されるのではと考えています。
これはコミックに存在するもので、「アントマン&ワスプ:クアントマニア」のラストで描かれたカーン評議会のリード・リチャーズバージョンです。
©MARVEL,Disney
コミックのリード評議会の実写化が実現すれば、過去にリード・リチャーズを演じた俳優が集められるだろうとファンは考え、ヨアン・グリフィズさんもそこに登場するはずと睨んでいますが、まだしばらくは見守る必要がありそうです。
映画「ファンタスティック・フォー」はディズニープラスで配信中、映画「ファンタスティック・フォー:ファーストステップ」は 2025年7月25日 より劇場公開中です。
ソース:Vulture